(25日、第106回全国高校野球選手権島根大会準決勝 石見智翠館9―7飯南)
飯南のエース岩本大政投手(3年)は、1年の夏もマウンドにいた。決勝では8回を投げたが、あと一歩甲子園には届かなかった。昨夏は、まさかの初戦敗退だった。
「最高学年の夏、最高の恩返しがしたい」。迫田来飛(らいと)主将(3年)と、学校の休み時間も技術の向上や相手校の対策を話し合うなど、「2人で試行錯誤をしてきた」。
準々決勝で逆転勝利につながる同点本塁打を放った迫田主将は、この日も一時は同点に追いつく3点本塁打を放ってくれた。「頼りないエースを、キャプテンらが助けてくれて感無量。全部、出し切れた。最高の高校野球ができて幸せ者でした」
野球部が硬式に移って30周年の今年、地元の熱も高かった。「飯南町の人たちの応援を、いつも考えていた」。甲子園初出場という夢のバトンは次の代に引き継いだ。(中川史)
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