今夏の第106回全国高校野球選手権で、プロ野球・巨人の元投手、江川卓さんが始球式を務めることが26日、発表された。主催する朝日新聞社と日本高校野球連盟が大阪市内で開いた運営委員会で決まった。

 江川さんは栃木・作新学院出身。高校時代は公式戦でノーヒットノーランを9度、完全試合を2度達成するなど、「怪物」の異名を取った。

 3年春の第45回選抜大会(1973年)では、1大会通算最多奪三振60を記録した。同年夏の第55回全国選手権大会では、千葉・銚子商との2回戦で、0―0の延長十二回に1死満塁で押し出し四球を与え、サヨナラ負けした。

 今年が阪神甲子園球場の開場から100年であることから、「球場の歴史の中でも鮮烈な印象を残した選手」として主催者が依頼した。

 江川卓さんのコメントは以下の通り。

 持ち帰った甲子園の土を見て

春と夏だけに現れるまぼろしの

場所に立った若き記憶が

よみがえります。

今回、チャンスをいただき、

あの夏と同じ青春の一球を。

私にとって50年の空白を

貫く一球です。

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