■MLB メッツ 8ー4 ブレーブス(日本時間27日、ニューヨーク市クイーンズ区、シティ・フィールド)

右肩痛から復帰したメッツの千賀滉大(31)が本拠地でのブレーブス戦に今季初先発、5回1/3、73球を投げて、被安打2(1本塁打)、奪三振9、四死球2、失点2。ストレートの最速は98マイル(158キロ)。昨季9月21日以来、約10か月ぶりの勝利を飾った。

今季のキャンプ中に右肩を痛め、負傷者リスト入りしていたメッツの千賀が今季初先発、しかも、同じナ・リーグ東地区2位のブレーブスが相手となった。メッツは0.5ゲーム差の3位と大事な一戦、試合前はキャッチャーのF.アルバレス(22)と笑顔で会話する姿を見せた千賀。

10か月ぶりのマウンドで1球目は95マイル(153キロ)のストレート、千賀は1番・J.ケルニック(24)をカウント1-2と追い込むと最後は千賀の代名詞“お化けフォーク”で空振り三振、本拠地のスタジアムにはお化けのイラストが入った三振ボードが掲げられた。さらに4番・M.オルソン(30)も高めのスライダーで見逃し三振、久しぶりのマウンドで立ち上がりは2奪三振の無失点でスタートした。

2回は先頭の5番・T.ダーノウ(35)にフォークを上手く拾われてレフト前ヒットを許すと、1死から7番・A.デュバル(35)には1球目のカットボールが甘く入り、レフトスタンドへのツーランホームラン。千賀もマウンドで苦笑いを浮かべた。

3回にも先頭打者を四球で出塁させ、1死二塁のピンチを招いたが現在ナ・リーグ打点王の3番・M.オズーナ(33)を内角低め96マイル(154キロ)のストレートで見逃し三振、4番・オルソンは70マイル(113キロ)のカーブで空振り三振と2者連続三振で抑えた。

0対2とリードされたメッツは3回、無死満塁のチャンスで3番・J.D.マルティネス(36)が11号逆転満塁ホームラン、さらに6番・M.ビエントス(24)が14号ツーラン、そして、千賀とバッテリーを組むアルバレスも5号ソロとこの回、3本のホームランで大量7得点。チームメイトが千賀の復帰戦を後押しした。

逆転してもらった4回のマウンド、先頭の5番・T.ダーノウ(35)を追い込むと内角へのストレートで見逃し三振、これで3者連続三振、さらに2死から前の打席でホームランを打たれたデュバルには追い込んでから97マイル(156キロ)のストレートで真っ向勝負、空振り三振と点を取ってもらった次のイニングを完璧に抑え込んだ。

勝ち投手の権利がかかる5回、1死から9番・アルシアには3球フォークで空振り三振、さらに1番・ケルニックにも3球フォークでカウント1-2とフォークの連投で追い込むと最後は97マイル(156キロ)のストレートで空振り三振、千賀はこの試合9個目の三振を奪い、3回以降はノーヒットピッチング。

6回のマウンドに上がった千賀、先頭打者を内野フライに打ち取り、捕球を任せようとマウンドを走って降りようとした瞬間に左足ふくらはぎを抑えて、倒れこんだ。本拠地のファン、ベンチのナインが頭を抱え心配そうに見つめたが、千賀は自ら立ち上がった。ファンからはスタンディングオベーション、1塁手のP.アロンゾ(29)もここまで好投した千賀にガッツポーズを見せて労った。

千賀はここで降板、5回1/3、73球を投げて、被安打2(1本塁打)、奪三振9、四死球2、失点2。ストレートの最速は98マイル(158キロ)だった。千賀は昨季9月21日以来、約10か月ぶりの勝利を挙げ、復帰戦を白星で飾った。球団は千賀の状態について「左足ふくらはぎの痛み」と発表した。

メッツは5連勝でブレーブスを抜いてナ・リーグ東地区2位に浮上。首位フィリーズとは9ゲーム差となった。

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