（27日、第106回全国高校野球選手権静岡大会準決勝 掛川西6―3加藤学園）
同点で迎えた五回表無死一塁、掛川西は4番堀口泰徳選手（3年）に打順がまわった。準々決勝までチームで2番目に多い4打点を挙げており、打ちたい気持ちもあったが、「チームが勝つために」と自身この日二つ目の送りバントを決めた。
「自分が送ったら、陸人が決めてくれる」と堀口選手。中学時代から一緒にプレーして強い絆で結ばれている次打者山下陸人主将（3年）に託した。
「自分にかけてくれた」。山下主将は直球をはじき返すと打球は右中間へ。今大会初打点が貴重な勝ち越し打となった。
八回1死一塁、堀口選手は右翼手の頭を越える適時三塁打を放ち、続く山下主将の適時打で生還、力強く拳を握った。
加藤学園には、春の県大会3回戦で2―6と敗れていた。堀口選手は「同じ相手に2回は負けない。気持ちで負けない。全員が信頼しあってチーム力が出ている」。甲子園まであと一つ。山下主将は「このチームで1日でも長く野球ができることがうれしい」と話した。（斉藤智子）
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
