ことしで95回目となる都市対抗野球の決勝は、ともに初優勝を目指す三菱重工EastとJR東日本東北が対戦しました。
三菱重工Eastは1回、キャプテンで1番の矢野幸耶選手が先頭打者ホームランを打って先制し、3回には矢野選手が2打席連続のソロホームランを打って追加点を奪いました。
このあと1点差に迫られますが、5回に矢野選手がこの試合3打点目となるタイムリーヒットを打ってリードを広げました。
投げては先発の大野亨輔投手が緩急を生かしたピッチングで試合を作ると、5回途中から3人目で登板した長島彰投手や、4人目の本間大暉投手が好投し、相手打線を1点に抑えました。
三菱重工Eastは3対1で接戦を制し、14回目の出場で初優勝を果たしました。
一方、敗れたJR東日本東北は、2点を追う5回に犠牲フライで1点差に迫りますが、準決勝までの4試合であわせて23点を奪ってきた打線が力を発揮できず、30回目の出場で初優勝はなりませんでした。
矢野幸耶「優勝という実感がまだない」
2打席連続ホームランなど、チームの全打点をあげる活躍をみせた三菱重工Eastのキャプテン矢野幸耶選手は初優勝について「やっと終わったなという気持ちだが、優勝という実感がまだない。苦しい5試合のなかで一戦一戦戦っていくというチームの一体感が優勝につながった」と振り返っていました。
そして、自身の先頭打者ホームランについては「チームを勢いに乗せるスイングをしようと、三振でもOKという気持ちで打った。打った直後は『入れ』という気持ちで走った」と振り返りました。
さらに、人生で初めてという2打席連続ホームランについては「ベースを回っている最中は何が起こっているかわからなかった」と話していました。
また、矢野選手はこの日が30歳の誕生日で、節目の日の活躍に「ラッキーボーイです」と笑顔を見せていました。
佐伯監督「最高にうれしい」
三菱重工Eastの佐伯功監督は「この選手たちに日本一になってほしかったので最高にうれしい」と喜びを語りました。
また、30歳の誕生日に活躍したキャプテンの矢野選手については「自分でビッグバースデーを作った。ことしからキャプテンになり、しっかりチームをまとめあげてくれた」とたたえていました。
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