◆最多1800人超が参加 新種目も◆
注目
【メダル期待の日本選手は】
やり投げ 北口榛花 “真の女王に”
110mハードル 泉谷と村竹 初の決勝なるか
1600mリレー “過去最強”メンバーでメダル挑む
【日本勢が世界に挑む種目は】
マラソン 2大会連続の大迫と急成長の小山
◆世界のスター選手にも注目◆
【競技 日程紹介/NHK放送予定】
今大会、日本選手のメダル候補筆頭は女子やり投げの北口榛花選手です。東京大会のあと徹底した肉体改造を行い持ち味の上半身の柔軟性を生かしたフォームを追求するなど技術の向上にも取り組んできました。去年の世界選手権では日本選手で初めて金メダルを獲得し、世界のトップ選手だけが招待される「ダイヤモンドリーグ」で日本選手で初めて年間チャンピオンにも輝きました。オリンピックで金メダルを取ることで「真のやり投げ女王になる」と強い決意を示しています。
男子110メートルハードルでは、泉谷駿介選手と村竹ラシッド選手のともに13秒04という日本記録を持つ2人が、日本選手としてこの種目で初めての決勝の舞台と、メダル獲得に挑みます。その前に立ちはだかるのはアメリカのグラント・ホロウェイ選手です。世界選手権を3連覇していてことしの全米選手権では、12秒86の好タイムで優勝するなど順調な調整ぶりを見せています。
男子1600メートルリレーの日本もメダル獲得に挑みます。メンバーにはともに44秒台のタイムを持つ佐藤拳太郎選手と佐藤風雅選手。そして、ことし6月の日本選手権を制した中島佑気ジョセフ選手が入り、過去最強メンバーといっても過言ではありません。この種目で日本が初めてメダルに届くか、目が離せません。
陸上の花形種目、男子100メートルでは、サニブラウン アブデル・ハキーム選手が初めてこの種目でオリンピックの舞台に立ちます。日本勢では唯一、9秒台のタイムを持ち世界選手権でも2大会連続で入賞を果たしていて、どこまで世界のトップに食らいつけるかに注目です。その世界トップに最も近いのがアメリカのノア・ライルズ選手です。全米選手権では9秒83の自己ベストに並ぶタイムをマークして優勝し、アメリカ代表に選ばれました。パリ大会では得意とする200メートルとリレー種目でも金メダル獲得を狙います。日本のアニメやカードゲームを愛する親日家としても知られています。
女子1500メートルと5000メートルには中長距離のエース田中希実選手が出場します。パリ大会に向けては5000メートルで日本記録を2回更新するなど進化を見せています。東京大会で8位入賞を果たした1500メートルと2種目での入賞を目標に世界の高い壁に挑みます。その高い壁となるのが、ケニアのフェイス・キピエゴン選手です。女子1500メートルではオリンピックを連覇中で5000メートルにも出場予定です。この2つの種目には、東京オリンピックの5000メートルの金メダリストで、オランダのシファン・ハッサン選手も出場する予定で、世界のトップランナーに田中選手がどこまで食い下がれるかにも注目が集まります。
マラソンでは、東京大会で6位入賞した33歳の大迫傑選手が2大会連続で出場します。28歳の小山直城選手はマラソン歴わずか2年で急成長を遂げました。綿密なコース分析とレース戦略が持ち味で、パリ大会の起伏の激しいコースにどのように対応するか注目です。そして男子マラソンでは、ケニアのエリウド・キプチョゲ選手が前人未踏のオリンピック3連覇を目指します。2022年に2時間1分9秒のタイムをマークし39歳で臨むパリ大会でも記録更新を狙います。
このほか、男女の走り幅跳びの橋岡優輝選手と秦澄美鈴選手、走り高跳びの赤松諒一選手など、これまで世界と差があった種目でも徐々に結果を残す選手が増えています。
急成長を遂げている男子400メートルハードルの大学生、豊田兼選手など力をつけている新たな世代からも目が離せません。
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オリンピックでは世界のスーパースターの活躍も必見です。男子棒高跳びでは次々と世界記録を更新し、6メートル23センチの記録を持つスウェーデンの24歳、「鳥人」と呼ばれるアルマンド・デュプランティス選手が圧倒的な存在です。女子400メートルハードルでは、アメリカのシドニー・マクラフリン選手。東京オリンピックで世界記録をマークして金メダルを獲得し、その後も、世界新記録を更新しています。そして男子400メートルハードルでは東京大会で史上初めて46秒を切る45秒94の驚異的な世界新記録で金メダルを獲得したノルウェーのカステン・ワーホルム選手。走る、跳ぶ、投げるという基本的な動作を競う陸上で限界に挑む選手たちのパフォーマンスから目が離せません。
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