パリオリンピックは大会11日目の5日、卓球女子団体の1回戦が行われ、世界ランキング2位の日本は12位のポーランドと対戦しました。卓球の団体戦は、ダブルス1試合、シングルス4試合が行われ、先に3勝したチームが勝利となります。

第1試合のダブルスには、同じ24歳の早田ひな選手と平野美宇選手のペアが出場しました。早田選手と平野選手のペアは、ゲームカウント1対1で迎えた第3ゲーム、勝負どころで平野選手が強烈なバックハンドを決めるなどして11対9で取りました。続く第4ゲームはデュースにもつれる競り合いとなりましたが、早田選手のサーブなどでポイントして12対10で奪い、ゲームカウント3対1で勝ちました。

第2試合のシングルスでは、オリンピック初出場で世界ランキング7位の16歳、張本美和選手が世界189位の選手と対戦しました。張本選手はこの試合がオリンピックデビューでしたが、持ち味のバックハンドをコースに打ち分けるなど落ち着いた試合運びでポイントを重ねて3対0のストレートで勝利しました。

第3試合のシングルスでは世界13位の平野選手が世界48位の選手と対戦し、強烈なバックハンドなどで序盤から主導権を握り、3対0のストレート勝ちを収めました。日本は1試合も落とさず、3対0でポーランドに勝って準々決勝に進みました

早田ひな「勝って次に回すことができてよかった」

第1試合のダブルスで平野美宇選手とともに戦った早田ひな選手は、「個人のシングルスが終わってなかなか練習する時間がなかったが平野選手に助けてもらった。今できることを全力でやって勝って次に回すことができてよかった」と話していました。また、けがをしている左腕については、「最悪の状態から少しずつ回復しているが、100%はなかなか出せない。ここからも2人に頼っていく部分が多いかもしれない。自分のやるべきことをしっかりやって少しでも2人の負担にならないように努力したい」と話していました。

平野美宇「個人のシングルスとは違う緊張感」

卓球女子団体のダブルスとシングルスの2つの試合に出場し、2試合とも勝った平野美宇選手は「個人のシングルスとは違う緊張感だった。この大会での団体でダブルスは初めてでどんな試合になるか想像がつかなかった。最初のダブルスに勝って次の張本美和選手に回せたことがよかった」と淡々と振り返っていました。

張本美和「落ち着いたプレーができた」

この卓球女子団体がオリンピック初出場となった16歳の張本美和選手は「まずは初戦を勝ててとてもうれしい。試合前は緊張していたが試合は、戦術について考えて落ち着いたプレーができてよかった」と笑顔を見せながら話していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。