“憧れの先輩”を超え 新たな歴史へ
村竹ラシッド選手にとってパリオリンピックは、憧れの先輩を超えて世界トップ選手の仲間入りを目指す大会です。
憧れの先輩とはこの種目で同タイムの日本記録を持つ泉谷駿介選手です。
順天堂大の2つ上の先輩で「入学前から憧れていて泉谷さんがいるから順天堂に入ろうと決めた」と強く意識する存在でした。
大学入学後は持ち味のフィジカルを生かした走りで順調にタイムを更新し、その後も2022年の世界選手権にともに出場するなど、憧れの存在を「ライバル」と言えるまで近づきました。
しかし2023年は左足のけがの影響で思うように走ることができず、リハビリ期間には焦る気持ちを抑えて「今までできていた部分も『本当にこれで正しいのか』とイチから見つめ直した」と、地道なトレーニングを積みながら体作りやハードリングを徹底して見直しました。
そして復帰戦では13秒18の好タイムをマークし、その後泉谷選手の持つ13秒04の日本記録に並ぶタイムをマークしました。
村竹選手は「毎日泉谷選手のことを意識している。憧れの先輩だが、パリ大会で追い越したい」と闘志を燃やしていました。
憧れの先輩がわずかに届かなかったオリンピックの決勝進出を決め、新たな歴史に挑みました。
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