■パリオリンピック™ 卓球女子団体・準決勝 日本 3-1 ドイツ(日本時間9日、パリ南アリーナ)
卓球女子団体の準決勝で、世界ランク2位の日本は同5位のドイツと対戦し、マッチカウント3-1で勝利。2大会連続の決勝進出を決め、今大会の銀メダル以上が確定した。
第1試合のダブルスで早田ひな(24)・平野美宇(24)ペアが完勝し、好スタートを切ると、続く張本美和(16)が相手エースの18歳カウフマンにストレート負け。第3試合で平野が貫禄の勝利で王手をかけると、第4試合で張本が息を吹き返しゲームカウント3-0の完勝。終盤の重圧を跳ね除け勝利が決まると、張本は安堵からか涙を流し、早田と平野らが称えた。
これで4大会連続のメダルが確定した日本。決勝進出は2大会連続で、前回の東京五輪では決勝で中国に敗れ銀メダル。今大会ここまで順当に勝ち上がり、悲願の金メダルまで“あと1勝”とした。
決勝は日本時間10日(午後10時)に行われ、5連覇を狙う王者・中国と対戦する。
ドイツは準々決勝で“難敵”インドを下して準決勝へ。第1試合のダブルスで早田・平野ペアがシャオナ.シャン・ユアン.ワン組と対戦。第1ゲームから“ひなみう”ペアが強打で圧倒し11-3で先取すると、第2ゲームも隙を与えず11-3で奪った。だが第3ゲームは相手の鋭いコースの打球に苦しみ6-11でこのゲームを落とした。流れが相手に傾きかけたが、8-8の接戦からラリー戦を制すなど連続ポイントを奪い、ゲームカウント3-1で勝利を手にした。
第2試合のシングルスは16歳の張本が18歳の新星、アネット・カウフマンと対戦。第1ゲームは相手が得意とする逆横回転のYGサーブの対応に苦しむなど劣勢となり、9-11で落とした。第2ゲームもカウフマンの強烈なドライブやカウンターでリードを許し、8-11で後がなくなった。流れを引き寄せたいが、第3ゲームも相手の強打と回転量の多いレシーブに失点が続き、8-11でストレート負けを喫した。
1勝1敗で迎えた第3試合は、平野がY.ワンと対戦。第1ゲームは得意のバックハンドからの速攻で得点を重ねるなど主導権を握り、最後はサービスエースで11-7。第2ゲームは2点ビハインドから4連続ポイントで逆転。そのまま流れを渡さず2ゲーム連取すると、第3ゲームは粘る相手に9-10と追い上げられるが、落ち着いて最後の1点を奪いストレート勝ちで勝利に王手をかけた。
勝てば決勝進出が決まる第4試合は張本がベテラン41歳のシャオナ.シャンと対戦。重圧の中、序盤からミスが続き5点ビハインドと劣勢。だが得意の強打やチキータで差を詰めていき逆転。そこから一気に差を広げ11-8で先取した。第2ゲームも張本の流れで奪うと、第3ゲームは先手の攻撃で連続ポイントを奪い相手を圧倒。最後のゲームは1ポイントも与えず11-0とし、見事ストレート勝利を飾った。
【卓球女子団体・準決勝】
日本 3-1 ドイツ
<第1試合>
早田ひな・平野美宇 vs X.シャン・Y.ワン
11-3/11-3/6-11/11-8
<第2試合>
張本美和 vs A.カウフマン
9-11/8-11/8-11
<第3試合>
平野美宇 vs Y.ワン
11-7/11-6/11-9
<第4試合>
張本美和 vs X.シャン
11-8/11-5/11-0
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