(9日、第106回全国高校野球選手権大会1回戦 花咲徳栄1―2新潟産大付)
目指すのは、打席でも塁上でも嫌な打者。花咲徳栄の4番・石塚裕惺が足で先取点をもぎとった。
二回無死、左前安打を放つと二盗を決め、次打者の中飛で迷わずタッチアップした。50メートル6秒2の俊足。「あれぐらいの距離だったら自分ならいける」。定位置にいた中堅手から三塁手への素早い中継プレーをかいくぐって三塁を陥れた。続く6番・横山翔也の中犠飛で悠々と本塁に生還した。
181センチ、82キロの恵まれた体格で、走攻守三拍子そろったプロ注目の遊撃手だ。今年4月、参加したU18高校日本代表候補合宿では、選抜大会に出場した選手たちと交流し、「一人ひとりが突出した武器を持っている」と感じた。埼玉大会は打率4割6分2厘、1本塁打、チームトップの11打点。5年ぶりの全国選手権出場に導いた。
自分の強みは出したが、競り負けた。「焦ってしまった部分があったし、試合もあっという間に終わってしまった。もうやり直しがきかないので、すごい悔しい」(大坂尚子)
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