高校野球 京都国際が西日本短大付に勝ってベスト8進出

京都国際は2回、相手のパスボールで1点を先制し、さらにランナー三塁のチャンスで8番の長谷川颯選手がセンターへタイムリーヒットを打ち、この回2点を奪いました。

5回には1アウト一塁からキャプテンで4番の藤本陽毅選手が左中間へタイムリーツーベースを打って1点を追加しました。

投げては先発のエース・中崎琉生投手がキレのあるスライダーと伸びのあるストレートを軸に、西日本短大付属打線から14個の三振を奪って三塁を踏ませない好投を見せ、完封しました。

京都国際は、西日本短大付属に4対0で勝って、ベスト8に進みました。

西日本短大付属は6回にキャプテンで4番の高峰駿輝選手のツーベースヒットなどで一塁・二塁のチャンスを作りましたが、あと1本が出ず、およびませんでした。

西日本短大付属高校のキャプテンで2本のヒットを打った4番の高峰駿輝選手は「2安打はうれしかったのですが、もっと自分が打てたらなと申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しさをにじませながら話していました。

また、甲子園で3試合プレーしたことについては「夢、憧れであり続ける場所だと感じました。この先もずっと記憶に残ると思います」と感慨深げに話しました。

そして、今後については「これから野球をやっていく子どもたちに夢を与えられるような大きい存在になれたらなと思います」と話していました。

西日本短大付属高校のエースで、5回3失点の村上太一投手は「きょうは投球動作がしっくりきていませんでした。体が開いてしまい、ボールを離す位置が遠くなってしまいました。高めに浮いたボールを打たれてしまい、とても悔しいです」と話していました。

そのうえで、相手の京都国際打線について「大きい打球を打つ選手はいないのですが、つなぐ野球でしつこく自分のボールを打ってきたので、本当にすごいなと思いました」と話しました。

今後については「きょうの負けの悔しさを次のステップで生かしていきたいです」と話していました。

西日本短大付属高校の西村慎太郎監督は、「相手が強かった。点差以上に強さを感じた。相手の中崎投手はうわさ以上にすばらしいピッチャーだった。少しは甘いボールが来るのではないかと期待していたが、勝負どころの精度が高過ぎて、すごいなのひと言だ。勉強させてもらった」と京都国際の強さをたたえていました。

そのうえで、「2年生もたくさん出場して次の代につながる試合をさせてもらった。全国のレベルを感じたので、また一から頑張りたい」と前を見据えていました。