紛争などで母国を離れた選手で作る難民選手団は、オリンピック・パラリンピックともに2016年のリオデジャネイロ大会で初めて結成され、今月28日に開幕するパリパラリンピックには、過去最多となる8人の選手が選ばれました。

選手団はフランス北東部のランス市で合宿を行っていて19日、報道陣にその様子を公開しました。

このうち、シリア出身で内戦で右足の一部を失ったイブラヒム・アル・フセイン選手は、3大会連続のパラリンピック出場です。

東京大会は競泳に出場しましたが、パリ大会はトライアスロンに出場する予定でランニングをしながら何度も感触を確かめていました。

また、前回の東京大会はカメルーン代表として参加したギヨーム ジュニオール・アタンガナ選手は今回、難民選手団の一員として陸上の男子100メートルと400メートルの視覚障害のクラスに出場します。

アタンガナ選手は、ガイドランナーと呼吸を合わせながらダッシュを繰り返していました。

フセイン選手は「世界各地で戦争が起きているなかで、多くの人たちが普通の生活を送れていない。意思の強さがあれば、何でも克服できる。プレーを通じ希望を与えたい」と力強く話しました。

また、アタンガナ選手は「初めて難民選手団に参加することになって、うれしく思っている。自分を信じればすべてが可能だということを伝えたい」と話していました。

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