世界ランキング7位の日本は、パリオリンピックへ向けた強化の一環として今月6日からアメリカで行われた国際大会「シービリーブスカップ」に出場し、世界4位のアメリカと世界10位のブラジルと対戦していずれも敗れました。

池田監督や国内でプレーする選手たちは11日帰国し、成田空港近くのホテルで取材に応じました。

このうち第2戦のブラジル戦で先制ゴールを決めたフォワードの田中美南選手は、「このタイミングで強豪の2チームと試合ができたことはすごくポジティブなことだし、自分自身の結果も素直に受け止めて今後に生かしたい」と振り返りました。

一方、ブラジル戦の後半では、みずから蹴ったペナルティーキックを相手のゴールキーパーにセーブされ、90分で決着がつかずにもつれ込んだペナルティーキック戦でもチームメイトが3人続けて失敗したことを踏まえ、「海外の背が高いゴールキーパーには、コースがよくてもシュートの力がないと入らないということを肌で感じた。ペナルティーキックは本番までにしっかり練習していきたい」と話しました。

また、池田監督は「結果の部分ではいろいろな振り返りが必要だが、オリンピックではメンバーが予選までの22人から18人になることを考えて選手の組み合わせを試したほか、選手どうしの競争も含めてピッチ上でもピッチの外でも収穫があった。オリンピックに向けてどういう準備が必要か気付きになった」と話していました。

なでしこジャパンは、このあと来月下旬から海外遠征を行うなどしてオリンピックに備えることにしていて、7月25日、パリオリンピックの予選リーグ初戦で去年のワールドカップを制したスペインと対戦します。

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