3位・阪神との3連戦を負け越した広島カープだが、新井貴浩 監督は、「最後まであきらめない、いい攻撃ができた。来週につながる」と前を向いた。

石田充 アナウンサー
まずは先週1週間を振り返ります。

先週の広島カープ 3勝3敗
(東京ドーム ⇒ マツダスタジアム)
8月20日(火)巨人 3-8 広島 ヒーロー 末包昇大
8月21日(水)巨人 4-1 広島
8月22日(木)巨人 1-2 広島 ヒーロー 矢野雅哉
8月23日(金)広島 1-3 阪神
8月24日(土)広島 2-1 阪神 ヒーロー 大瀬良大地・末包昇大
8月25日(日)広島 5-7 阪神

ジャイアンツと東京ドーム3連戦、そして阪神と。3位と2位のチームとの対戦でした。3勝3敗をどう見ていますか?

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
しっかりと戦えたんじゃないかなと思いますし、カープらしい攻撃、カープらしい野球っていのは随所に、どの試合もありました。

石田充 アナウンサー
特に22日の試合に負けていたら3連敗でしたから、この勝利は大きかったというのもあります。天谷さんが、この6試合の中で気になったシーンを選びました。25日(日)の試合からです。

天谷宗一郎 さん
8回ウラ、ゲラ投手に対してなんです。2点差。ゲラ投手は今シーズン、“ダブルストッパー” という形で非常に活躍しているピッチャーなんです。

阪神 ゲラ 46試合 防御率1.60 26H 11S

そのピッチャーに対してまず 坂倉将吾 選手が、ヒットで出塁した。

石田充 アナウンサー
全球、変化球ですね。

天谷宗一郎 さん
それでもしっかりと出塁していく。そして、菊池涼介 選手がきわどいところを見逃したかなと思ったんですけど、見逃し三振になってしまって、その後です。次は矢野選手に対してインコース高めに155キロ以上の球をバンバン投げてくる。

石田充 アナウンサー
今度は全部、ストレート勝負ですね。

天谷宗一郎 さん
はい。ここに対して、1球、抜けたボールをなんとかしっかりと上からたたいて、しぶとくつないでいく。カープらしいつなぎの野球がここまでできているんです。

2アウトになって代打・田中広輔 選手なんですけれども、結果的にはアウトにはなってしまったんですが、3球で追い込まれるんです。ただ、そのあと、なんとかいい形でつなぎたいっていうところはしっかりと見えましたし、ここからフルカウントまで持っていくんです。

フルカウントになったあともファウル・ファウルで粘って、結果的にはアウトになったんですが、試合終盤までしっかりプレッシャーをかけられている、この攻撃陣は非常によかったんじゃないかなというふうに思いました。

石田充 アナウンサー
ゲラ投手が31球を1イニングで投げたったのは、今週シーズン初めてというぐらい、粘り強い攻撃を見せたということで、球場の雰囲気も『あるんじゃないか、何か』っていうゾクゾクするような空気感があったので、これは3連覇のときのカープの空気を感じるような、そんな25日(日)の攻撃でした。

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