■大谷の盗塁はなぜすごい？
まずは大谷選手の盗塁数を見ていきます。現在盗塁数はリーグ2位。ただ、成功率で見ると1位の選手を上回って9割超えとなっています。（Q.大谷選手、なんでこんなに盗塁を決められる？）
五十嵐さん「盗塁のポテンシャルの高さっていうところもあるんですけど、まず大谷選手、相手のピッチャーのタイミングであったり、隙を見計らう、これがとてもうまいと思います」
（Q.分析をしたりということですか？）
五十嵐さん「そうですね。三盗のシーンがあるんですけれど、そういった場面でピッチャーが投げる癖を見ている。例えば、ピッチャーがホームを見て投げる。このタイミングなんですけど、一定のタイミングなんですね。この一定のタイミングだとランナーとしてはスタートを非常に切りやすい。ホームを見た瞬間にスタートを切っている。前のバッターからずっとタイミングを見計らっています。ピッチャーが同じタイミングで常にホームに投げているんだということもあって、大谷選手は思い切ったスタートができているんですね。だからピッチャーが投げる前に走っているように見える。これはすごいなと思うんですけれど、これにはしっかりとしたプロセス、ピッチャーの癖を見極めているからこそ、こういった思い切ったスタートができるんです」
先月15日（日本時間）のシーンでは、2塁ランナーにいるのが大谷選手で、そしてピッチャー、このタイミングがぴったり合っているように見えるわけですね。
五十嵐さん「若干、大谷選手の動きの方が早いように見えるんです。これはピッチャーが構えた時に、ランナーを見る、ホームを見た瞬間に投げる。ランナーを見る、ホームを見た瞬間に投げる。これが一定なんです。なので大谷選手は自分のところを見ているけど、こっちを見た瞬間にホームに投げるっていうのが分かっているんです」
ピッチャーの癖を分かっているということですね。
五十嵐さん「分かっているんです。なので、ホームを見た瞬間に大谷選手は動き始めているので、こういった思い切りは大事なことで、すごく失敗の可能性が高いので難しいんですけれども、かなり自信があったと思います。100％に近い形で盗塁が成功できるということもあって、大谷選手はこういった成功率が高いところにつながっていると思います」
（Q.試合の中でピッチャーの癖を見極めるのは可能なんですか？）
五十嵐さん「可能です。ピッチャーのタイミングを同じように計るとか、あと試合前からピッチャーがホームまでどれくらいのスピードで投げる。大体ピッチャーだったら1.4秒とか1.5秒くらいで投げるんですけれども、その時間も分かって、例えばキャッチャーがセカンドへの送球だったら何秒くらいで投げるのかなっていうトータルの時間を測って、自分の足だったら間に合うだろう、間に合わないだろうという判断をしていると思います」
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■ピッチャー目線でみた盗塁されることの影響は？■ピッチャー目線でみた盗塁されることの影響は？
（Q.ピッチャー目線として盗塁をされるのはどんな影響があるんですか？）
五十嵐さん「ランナーを気にしなければいけないので、なるべく抑えなければいけない。そうなると、バッターにも集中できないということもあるのでバッターが有利になる可能性がある。そうなると、バッターに甘い球であったり、若干スピードが遅くなったりするのでそういったことを考えると、足の速いランナーがセカンド、ファーストにいるとケアしなければいけないので、その辺、バッターに集中できない、しにくいという場合はあると思います」 （Q.きょう大谷選手は3つの盗塁を決めたことによってこれでホームランが44本、盗塁は46個となりました。残りは24試合、「50-50」はどうでしょうか？） 五十嵐さん
「いやでも、いきそうな感じですね。前回出演させてもらったときに47くらいなんじゃないですか、なんてお話もしたんですけれども、超えてきそうな雰囲気はありますね。大谷選手もチームが勝つために自分がどういったことをしなければいけないのかといったときに、ここらへんの数字がついていければチームが勝ちにつながるということも話していたので、ある程度狙ってきてもおかしくないのかなと思います」
記録も楽しみ、そして大谷選手はチームの勝利も見ているということですね。
（スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年9月3日放送）
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