予選からプラン通りのレースを繰り広げた鈴木孝幸が、競泳男子200メートル自由形(運動機能障害S4)で銅メダルをつかんだ。

  • 「腕1本分」が導いた金 37歳の鈴木孝幸、16年ぶりの自己ベスト

 持ちタイムなどを考えると、出場する四つの個人種目のうち「一番厳しいレース」とみていた。他の選手と駆け引きをする余裕はない。マークされにくい外側のレーンで決勝を泳ぐため、予選はあえて下位を狙い、全体7位で通過した。

 迎えた決勝。大外の1レーンでスタートから飛び出した。終盤もペースを落とさず、4位と0秒03差の2分55秒17で3位に入った。結果が分かると両腕を突き上げて喜んだ。

 6大会連続出場の経験を生かしたレース運びで、パリで三つ目のメダルを手にした37歳。「良く言えば頭脳的、悪く言えば姑息(こそく)な手を使いました」としたり顔だった。(藤野隆晃)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。