地区優勝を争うダイヤモンドバックスとの首位攻防戦ではMVPトリオによる三者連続ホームランが飛び出し、ガーディアンズ戦では自身の持つ記録を更新する“45-45”を達成した大谷翔平選手の一週間を振り返ります。
そして注目される“50-50”達成の時期について米データサイトが独自の予想で日付まで断言しました。
■MVPトリオ3連発「現実と思えない」
1日に行われたナ・リーグ西地区優勝を争うダイヤモンドバックスとの首位攻防4連戦・第2ラウンドは、1回からとんでもない展開となりました。まずは、1番大谷選手が打った瞬間に立ち止まって確信した先頭打者アーチ。2試合連続の44号ソロで先制します。
続く2番ベッツ選手が、レフトスタンドに2者連続ホームランを放ちます。さらに、3番フリーマン選手が右中間へホームラン。先頭から3者連続ホームランとなります。
ドジャース史上16度目の3連発、1回先頭バッターからの3者連続は、球団創設141年で初めての快挙です。試合開始からおよそ4分で、MVPトリオがあっという間に3点を奪います。
一方、1回裏、メジャー最多得点を誇るダイヤモンドバックスの先頭打者キャロル選手がランニングホームランを放ちます。この後も失点は止まらず、一気に逆転を許してしまいます。
直後の2回表、ノーアウト満塁の場面で、大谷選手の犠牲フライで同点に追いつきます。打点ランキングでもトップに並びます。
互いに点を取り合う大熱戦のクライマックスは、同点で迎えた9回表2アウトの場面で、トレード期限直前にドジャースに加入したエドマン選手が値千金の決勝タイムリーを放ちます。ドジャースが2試合続けて接戦を勝利しました。
■大谷1試合3盗塁「50−50」射程圏内
2日の試合はノーヒットに終わった大谷選手は迎えた3日、ダイヤモンドバックスとの最終ラウンド。ダイヤモンドバックスのスタメンマスクはデルカスティーヨ選手(24)で、2月のキャンプでも古田敦也さんが指導していました。 古田さん「大谷はどうだい?」 デルカスティーヨ選手
「どんな配球をするかって?ただいい投球をするだけです。真ん中は避けてね」 1回表、大谷選手の第1打席。2ボール1ストライクからの4球目、キャッチャーのデルカスティーヨ選手は内角に構えますが、大谷選手はこのボールをしっかり捉えられ、打球速度189キロでライト前に運びます。
4回表、大谷選手はフォアボールで出塁すると、44個目の盗塁を決めます。さらに7回表にも、45個目となる二塁への盗塁を成功させます。
そしてさらに、大谷選手は三塁への盗塁を仕掛け、この試合3個目となる盗塁を成功させます。これでシーズン50盗塁まで残り4個としました。
首位攻防4連戦はドジャースが3勝1敗で勝ち越し、ゲーム差は6に広がりました。
大谷選手「昨日負けてしまいましたけど、みんなしっかりと気持ちを切り替えて、いいゲームができたというのはチーム的にすごく大きいですし、同地区のライバルに勝てたのはすごく大きいこと」
「(Q.7回表の2盗塁について)高い確率でセーフになる自信があれば行くべき、1個でも多くの塁を詰めるべきだと思うので。多く企画して失敗が多くて成功が多いよりも、それなりの企画数で高い成功率の方がいいんじゃないかなとは思ってます」
「(Q.50-50という目標は到達しそう?)1試合でもしっかりと出て、まず健康な状態で出て、1試合でも多く出ればチャンスがあるんじゃないかなと」
次のページは
■古巣ファンに大谷「本当に感謝しかない」■古巣ファンに大谷「本当に感謝しかない」
4日、レギュラーシーズンではドジャース移籍後初となるエンゼルスタジアムでの試合を迎えました。ドジャースとエンゼルス、半分を繋ぎ合わせたユニフォーム姿のファンも見られました。この試合でも大谷選手は1番指名打者で出場、エンゼルスタジアムでは、両チームのファンが大谷選手にスタンディングオベーションを送りました。
歓迎しているのはファンだけではありません。エンゼルスタジアムのスクリーンには「Welcome back! SHOHEI OHTANI」と古巣からのメッセージが映し出されました。さらに、エンゼルスは大谷選手が在籍した6年間の思い出を公式Xに投稿しました。
歓迎ムードの中、迎えた第1打席はファーストゴロに倒れます。続く第2打席は、1点を追う3回表、大谷選手がライト線への鋭い打球を放つと、1塁ランナーのロハス選手が一気にホームイン。大谷選手は3塁に達し、キャリアハイを更新するシーズン81本目の長打となりました。
恒例のパフォーマンスを披露しようとしますが、元同僚のレンドン選手が三塁で妨害するなど和やかなやり取りが見られました。
延長にもつれ込んだ試合は、10回表2アウト二塁の場面で大谷選手を迎えます。しかし、申告敬遠。これには大ブーイングが起こりました。二塁一塁となり、2番ベッツ選手が試合を決定づける3ランホームランを放ちました。大谷選手は、慣れ親しんだエンゼルスタジアムでファンを沸かせました。
大谷選手「アナハイムのファンの人たちの前でプレー出来るのがまず一番かなと思うので、本当に感謝しかないです。本当に今日ここでプレー出来たというのが、自分にとって大きなことだった」
次のページは
■「野球界で最高のバッターの一人だ」■「野球界で最高のバッターの一人だ」
7日、試合前の時点で44本塁打・46盗塁の大谷選手は、ガーディアンズ戦に出場。相手は、対左バッターに対する防御率0.63のボイド投手です。1回裏の第1打席、大きな当たりは、惜しくもフェンスの手前で失速し、センターフライに倒れます。
待ちに待った瞬間は6回裏の第3打席、大谷選手はセンターへ今シーズン第45号ホームランを放ちます。これで、45ホームラン・45盗塁「45―45」を達成しました。さらに自己最多タイのシーズン100打点にも到達しました。
「打った球は甘いとはいえ、第1打席のセンターフライと同じようなボールだったのですが、やはり同じ球が来たら打ちますよね。「なめるなよ」という感じじゃないですか。素晴らしいホームランだったと思います」
打たれたボイド投手は「インコースに投げ切れず真ん中に入ってしまった。彼は野球界で最高のバッターの一人だ。ミスをすれば、その代償を受けることになるよ」と振り返りました。
さらに大谷選手は、2点を追う8回裏、ライトへのヒットで今シーズン160安打を達成。2安打1本塁打の活躍で、50−50の偉業達成も射程圏内です。
■前人未到“50-50”のXデーは?米記者が達成日を断言!?
“45-45”を達成し異次元の活躍でメジャー記録を更新し続ける大谷翔平選手。現地でダイヤモンドバックス戦を取材した古田敦也さんは「健康でずっと試合に出続けたらこれくらいの数字は残せるんだなという感じ。残り約20試合、本人は休む気はないと思うので」と更なる期待を口にしました。注目が集まるのは50本塁打50盗塁“50-50”の達成時期です。日本時間6日には、アメリカのデータサイト「ファングラフス」が独自に分析し予想を発表しました。その結果は28日のロッキーズ戦だということです。
「ファングラフス」のベン・クレメンス記者は「もしあなたが歴史的な日を観るために試合日を1日選ぶとしたら(日本時間28日)ロッキーズ戦に行くべきです」と断言しました。
(9月8日放送「サンデーLIVE!!」より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。