男子テニスの坂本怜(18)=IMG=が20日、有明コロシアムでプロ転向記者会見を開いた。

 世界ジュニアランキングで1位になったこともあるホープは「私を見てくださった方々に笑顔になってもらうこと」をプロとしての目標の一つに掲げ、「そのためにグランドスラムの優勝を目指します」と意気込んだ。

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 愛知県出身。かつての錦織圭らと同じく、日本テニス協会元会長の盛田正明氏が私財で創設した「盛田ファンド」の支援を受けて15歳から米国に渡り、腕を磨いてきた。

 今年1月、全豪オープンジュニアの男子シングルスで優勝。9月には全米オープンジュニア男子ダブルスでも優勝した。

 195センチという上背を生かした高い打点からのサーブなどを特長とする。明るいキャラクターで、コート上では刀を抜く動作を意識した「侍ポーズ」も披露する。

 将来的な成長曲線をどうイメージしているか、という質問には「24歳でグランドスラムタイトルを獲得。けがが一時期ありつつも、1年で見事なカムバックを見せて、26歳で2度目のタイトル。そこで世界ランキングが1位に届いている、というイメージをしています」と具体的に答えた。

 当面は現在778位の世界ランキングを、1年後の全米オープンの時期までに予選に出場できる位置(200位前後)まで上げることを目指す。

 プロ初戦は9月23日に予選が始まる木下グループ・ジャパンオープンを予定。シングルスは予選から、錦織と組むダブルスは本選から、ワイルドカードを得て出場する。(内田快)

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