千葉市で開催されているXゲームズは、スケートボードや自転車のBMXなど3競技、11種目が行われ、21日はスケートボード女子ストリートの決勝が行われました。

45秒滑って技を繰り出す3回の「ラン」のうち最も高い得点で競われた決勝には、8人のうち日本選手6人が進出しました。

このうち、17歳の伊藤選手は1回目に得意のボードを回す技をミスなく決めて流れるようなランを見せ、84.00をマークして、日本選手トップの2位に入りました。

また、赤間選手は2回目で270度回ってレールに飛び乗りボードを滑らせる技を決めて83.00をマークして3位でした。

一方、パリオリンピック、金メダリストの吉沢選手は1回目で得意の「ビッグスピンボードスライド」を決めるなどミスのないランを見せましたが82.66と得点が伸びず、4位でした。

優勝はオーストラリアのクロエ・コベル選手でした。

伊藤美優「次の五輪に向けて頑張りたい」

日本勢トップの2位に入った伊藤美優選手は「いい流れで滑ったことと、一つ一つの技の完成度を高く滑れたことがよかった」と振り返りました。

そのうえで、出場を逃したパリオリンピックを踏まえて「オリンピックを目指すことでもっと自分は成長すると思うし、出たいと思っているので次のオリンピックに向けて頑張りたい」と話していました。

赤間凛音「誰かの心を動かせるようなスケーターになりたい」

3位の赤間凛音選手は「去年に続いてことしも銅メダルを取れてうれしい。2回目のランでミスなく滑りきることができてよかった。今後は自分らしい滑りで誰かの心を動かせるようなスケーターになりたい」と話していました。

吉沢恋「一日一日を大切に レベルアップした姿を見せたい」

4位だった吉沢恋選手は「歓声が日本語で、海外とはまた違った応援があってすごく力になり楽しい大会だった。みんなが期待している分、それに応えないといけないという思いがあって、今までの大会とは違ったプレッシャーがあった」と話しました。

また、22日に15歳の誕生日を迎えるということで、「きょうが14歳として滑れる最後の機会だったのでここで優勝したかった。一日一日を大切にしてレベルアップした姿を見せたい」とさらなる成長を誓いました。

3年連続で千葉市開催 全国からファン

3年連続で千葉市で開催されたXゲームズには世界トップレベルの技を楽しみにしたファンが全国から訪れました。

吉沢恋選手の地元の相模原市から訪れた女性は「オリンピックもずっと家で観戦していたので本物が見られるのをすごく楽しみにしてきた。吉沢選手はスケートボード乗っている時は中学生に見えないぐらい真剣だけど、ふだんはすごくかわいらしいのでそれもすごいと思っている」と話していました。

また、富山県出身で息子と一緒に石川県から訪れたという男性は「スケートボードを見るのが楽しみ。中山楓奈選手が同じ富山県出身なので応援しに来た。生ですごい技を見たい」と期待を口にしていました。

そして千葉県内の高校1年生の男の子は「かっこいい技が見たい。今は野球をやっているが、スケートボードを見てこれから自分もやろうかと思っている」と話していました。

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