国内で3回目の開催となったアクションスポーツの世界最高峰の大会、Xゲームズは最終日の22日、千葉市の幕張メッセでスケートボード男子ストリートの決勝などが行われました。
8人で争われた決勝は45秒滑って技を繰り出す3回の「ラン」のうち最も高い得点で競われ、日本選手5人が出場しました。
このうち、2大会連続でオリンピックに出場し、パリ大会では4位だった22歳の白井選手は、1回目のランで92.00をマークしてトップに立ちました。
しかし、3回目で、去年の世界選手権で銀メダルを獲得した実力者の根附海龍選手がボードを裏表に回転させる「ヒールフリップ」からレールに飛び乗ってボードを滑らせる大技を決めるなど、ミスのないランで93.00をマークしトップに立ちました。
それでも、白井選手は体とボードを回転させて後ろ向きに手すりを滑り降り、さらにボードを回転させて着地する大技を決めるなど、3回目のランで再び94.66の高得点をマークして逆転でXゲームズ初優勝を果たしました。
2位には根附選手が入り、3位には去年、千葉市で行われたXゲームズで優勝したパリオリンピック代表で14歳の小野寺吟雲選手が入り日本勢が表彰台を独占して地元開催の大会で、日本選手のレベルの高さを世界に示しました。
白井空良「自分の弱さに勝った」
Xゲームズで初優勝を果たした白井空良選手は「この舞台で優勝したいというのが小さいころからの夢だったのですごくうれしい」と笑顔で話しました。
追い詰められた3回目に逆転した展開を振り返り「そういう時にこれまでの自分は決めきれなかった。すごく悔しい思いをして葛藤していたが、きょうは最後に成功することができて、自分の弱さに勝ったことがすごくうれしかった」と充実した表情を見せていました。
根附海龍「Xゲームズで初のメダル獲得 うれしい」
また、2位に入った根附海龍選手は「3回目はもうちょっと点数を上げたいと思って、技を変えて臨んだ。Xゲームズで初めてのメダル獲得ができてうれしい」と話していました。
小野寺吟雲「優勝できず悔しいが3位はうれしい」
3位だったパリオリンピック代表の14歳、小野寺吟雲選手は「優勝できなくてすごく悔しいが3位に入れたのはうれしい。オリンピックが終わってからけがをして5日前ぐらいから滑り始めたが、Xゲームズは自分の大好きな空間だから、できるだけやろうと思ってわくわくしていた」と話していました。
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