大谷翔平選手が止まりません。なぜ、ここまで「打って」「走って」がこのタイミングで加速しているのか。元プロ野球選手で日本ハムファイターズで大谷選手とチームメートだった杉谷拳士さんに詳しく聞いていきます。
■なんでこんなに“スゴすぎや”?
先週、「50−50」達成を伝えましたが、きょうすでに「53−55」で一気に加速しています。 杉谷さん「あっという間ですよね。もう少し足踏みするかなと思いましたけれど、一気に駆け抜けて行ったので、気付いた時には、朝起きたら毎回ホームランを打っているとか盗塁しているとかで、今何本か何盗塁かを数えるのが毎日のルーティンになっていますね」 最近の大谷選手のすごさが分かるデータがあります。先週、大谷選手が50−50を達成したときの一試合の結果が、3HR、10打点、2盗塁でした。
そして杉谷さんの2021年の1シーズン(54試合)での記録が2HR、9打点、2盗塁という数字が今、話題になっています。
杉谷さん「これはものすごく話題になっているんですけれど、そもそも大谷選手の1試合3HR、10打点、2盗塁というのが本当にあり得ない数字なんです。2021年の僕の全力の1シーズン、2HR、9打点、2盗塁を大谷選手は終盤の一日でやってのけたという、それぐらいすさまじい成績なんですよ。大谷選手が“スゴすぎや”なんです」
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■大記録達成で“ゾーン”に突入?■大記録達成で“ゾーン”に突入?
杉谷さん「なぜこの成績なのか、大谷選手は“ゾーン”に突入したんですよ。大谷選手は終盤で優勝という目標に向かってひたすら突き進んでいますけれど、ゾーンというのは、自分のイメージのまましっかり体にアジャストできているんです。だから、優勝という目標に向かって大谷選手が打席に立ちますと、集中力がすさまじいんですね。僕も一回経験したことがあるんです」
杉谷さんもこのゾーンに入ったことがある?
杉谷さん「14年で1回しかないんです。右打席でホームランを打って、次の左打席のときにこれは2打席連続ホームランだなと。両方で打ったらすごいんだろうな。ピッチャーからこういう球が来て、ライト方向にこういう形で体を動かせばいいんだろうな、というのがあったんですよ。打った瞬間にこれがゾーンってやつだ、と。目の前が真っ白になりました。もうそこだけに集中できるような」
ゾーンという感覚は本人も分かるものですか?
杉谷さん「本人も分かっていると思います。大谷選手もゾーンになぜ入れたのかというところがあるんですけれども」 杉谷さん注目の50号ホームランのシーンです。 杉谷さん
「50号のホームランのときに、その前まではライト方向に向かって空振りしていたのですが、反対方向にボールを引き付けながら力を込めないで軽打のようなバッティングをして、軽く打っているようでフェンスを越えていくんですよ。これは打った瞬間に、大谷選手もゾーン入ってきたなと確信しています。次の打席もしっかり自分の間でホームランを打っていますから。そういった打席が多くなっていくんですね。きょうのロッキーズ戦の1打席目から強振というよりは、反対方向に軽く打っているんですよ。しっかりボールを捉えるように軽く反対方向に打ったことによって、次の打席にもつながっていって、大谷選手はもうゾーンに入ったと言っても間違いないですね」 最後に、ゾーンに入った大谷選手、このあと記録はどこまで行きそうですか? 杉谷さん
「これからパドレス戦はものすごくきつい試合になってきますけれど、『55−55』に向けてみんなで応援しましょう!ゴーゴー大谷翔平!合言葉は『ゴーゴー大谷翔平』で。達成間違いありません」
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年9月23日放送)
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