今季限りで現役引退を表明していたプロ野球日本ハムの鍵谷陽平投手(34)が25日、北広島市のエスコンフィールド北海道で引退会見に臨んだ。「この12年間は夢のような時間だった」と笑顔で振り返った。

 鍵谷投手は道南の七飯町出身。北海高から中央大を経て、2012年秋のドラフト3位で入団した。「僕のような選手が地元の球団にとって頂いた。指導者や仲間、ファンに恵まれた。感謝の気持ちでいっぱいです」としみじみ語った。

 一番の思い出について問われると「やはり(16年に)日本一になったこと。優勝をめざし、一番になれたのはうれしかったし、楽しかった」と振り返った。

 この日の楽天戦に先発登板。勝てば6年ぶりのクライマックス・シリーズ進出が決まる大事な試合を任された。

 「正直、戸惑いの気持ちが大きかった。でも、行けと言われた所で行くのが仕事。12年間培ってきた気持ちの強さと技術で抑えたい」と闘志を見せた。(畑中謙一郎)

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