2人が出場した大会は、28日と29日、新潟市で開かれ、パリオリンピックに出場した選手を含む国内のトップ選手などが集まりました。

このうち男子800メートルに出場した滋賀県の高校3年生の落合選手は、ことし7月に1分44秒80の日本記録をマークし、8月の20歳以下の世界選手権では銅メダルを獲得しました。

29日は、タイムレースの3組に出場し、400メートルを過ぎてトップに立ち、その後も粘り強い走りを見せて、1分46秒88の全体トップのタイムでフィニッシュしました。

一方、女子800メートルに出場した大阪の高校2年生の久保選手は、サッカー日本代表で活躍する久保建英選手のいとこで、7月に1分59秒93のタイムをマークして19年ぶりに日本記録を更新しました。

タイムレースの3組で久保選手は序盤からトップでレースを進め、中盤は後続に迫られる場面もありましたが、2分1秒25と、2位に3秒55の差をつけて、こちらも全体トップのタイムでフィニッシュしました。

2人は日本記録更新はならなかったものの優勝し、急成長した今シーズンの終盤の大会で存在感を示しました。

落合晃選手 “世界選手権や五輪を当たり前に メダル獲得を”

男子800メートルで優勝した落合晃選手は「この大会での目標は来年の世界選手権出場に必要なタイムを出すことだったが達成できず悔しい。序盤はいい入りができたが、後半は体力が足りなくなってしまった。それでも勝ち切れたことは自信になった」と話しました。

そのうえで「今シーズンは世界の舞台を経験し、そこで勝ちたいという気持ちを強く持つことができた。今後は、世界選手権やオリンピックに当たり前に出場できる選手になって、メダルを獲得したい」と話していました。

久保凛選手 “より高い目標へ 努力を続ける”

女子800メートルで初優勝した久保凛選手は「序盤は自分のリズムを作ることができたが、後半は思うようにスピードを上げることができなかった。それでも、この規模の大会でしっかり勝ちきることができてよかった」と振り返りました。

そのうえで「今シーズンは、日本記録を出すことができ、このような大会で優勝することもできたのですごく自信になった。ただ、まだ、来年の世界選手権に出られるだけのタイムは出せていない。より高い目標を見据えてこれからも努力を続けていきたい」と今後に向けた思いを話しました。

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