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ドジャースの大谷翔平選手(30)が念願のポストシーズン進出です。ドジャースは同地区ライバルのパドレスを下し、3年連続の地区優勝を果たしました。大谷選手にとってはメジャー7年目にして初の地区優勝となります。「55−55」にも王手をかけています。

■今季3度目の週間MVP 日本人初のトリプルスリーも!?

来場者に大谷特製Tシャツが配られた日本時間22日、チームメートも練習で着用し、大谷一色のドジャースタジアム。

大谷選手が打席に入れば、ファンの視線を釘付けにします。ファンの思いに応えるべく、9回の第5打席、5試合連続のヒットで出塁すると、53個目の盗塁成功、数字を伸ばします。

翌日の日本時間23日もランナー大谷選手は止まりません。3回ウラ、ライトへのヒットで出塁すると、二塁へスタートし、盗塁54個目。7回ウラ、この日3本目のヒットで出塁すると、盗塁55個目を記録。イチローさんが記録したメジャー日本人シーズン最多まであと1つとなりました。

そして1点を追う9回ウラ、大谷選手の第5打席、右中間への起死回生の同点弾!53号ソロホームランで追いつくと、ベンチで大谷選手が一息ついた直後でした。2番ベッツ選手(31)が打ったボールはレフトスタンドへ。大谷選手、ベッツ選手の二者連続ホームランでドジャースがサヨナラ勝ちを収めました。

大谷選手は4安打で打率3割台に浮上、日本人初のメジャーリーグでトリプルスリーも見えてきました。

日本時間24日には今シーズン3度目、通算10度目となる週間MVPを受賞しました。打率5割、6本塁打・7盗塁・17打点と、文句なしの数字をたたき出しました。

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■ダルビッシュ&松井 劇的幕切れでポストシーズン進出

■ダルビッシュ&松井 劇的幕切れでポストシーズン進出

日本時間25日は首位ドジャースと3ゲーム差の2位パドレス、今シーズン最後の直接対決、第1ラウンドです。

1回ウラ、大谷選手は第1打席の初球から痛烈なライナーで二塁打に。これが今シーズン95本目の長打、94年ぶりに球団記録を塗り替えます。

その後、逆転され2点を追いかける9回、ノーアウト2塁1塁とチャンスで9番ロハス選手(35)、ネクストには大谷選手が控えます。しかし、打球はサードの正面へ飛び、5−4−3のトリプルプレー。大谷選手に打席は回らず、ゲームセットとなりました。

一方、勝ったパドレスは2年ぶりのポストシーズン進出が決定。劇的な幕切れにこの2人は…。 ダルビッシュ有投手(38)
「すごい終わり方だな」 松井裕樹投手(28)
「やばいっす」

シャンパンファイトが行われたパドレスのロッカールームはお祭り騒ぎ!勝利の美酒に酔いしれました。

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■イチローと並ぶ56盗塁「チームの勝ちのために…」

■イチローと並ぶ56盗塁「チームの勝ちのために…」

日本時間26日は首位攻防戦第2ラウンド、この日もシビれる展開となりました。

まずは同点の4回、2アウトながら2塁1塁、大谷選手が放った痛烈なライナーは、あっという間にライトフェンス直撃、勝ち越しとなるタイムリー2ベースを放ちます。

その後、同点とされた6回、またもチャンスで打席には大谷選手!この試合2本目のタイムリーを打ち、走りながら大絶叫です。

大谷選手
「各打席、チャンスのいい場面で回ってきた。打てて少し感情的になって、うれしさが出たかな」

そして1塁に大谷選手となれば、二塁へ盗塁を仕掛け、イチローさんに並ぶシーズン56盗塁を記録。勢いのあまりベースを通り過ぎ、左足だけベースにチョコンと乗せるユニークなポーズもみせました。

待ちわびた“ヒリヒリする9月”も大詰めを迎える中、チームを勝利に導く活躍で地区優勝に王手をかけました。

大谷選手
「この最後の最後らへんまで、そういう試合ができるっていうことに感謝したい。ここまで健康を保って、きょうもしっかり全部(試合に)出られたことに、きょうはそれがまず一番じゃないかなと思う」
「(Q.56個目の盗塁でイチローに並んだ)もちろん憧れの選手でもありますし、数が並んだからといってそれが変わることはもちろんないので。チームの勝ちのためにしっかり走るところは走っていきたいなと思ってます」

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■メジャー7年目で初の地区優勝 家族も祝福

■メジャー7年目で初の地区優勝 家族も祝福

日本時間27日はドジャースの本拠地最終戦、ベンチではロバーツ監督と大谷選手がハイタッチ!勝てば優勝の大一番です。

2点を追いかける7回、ここまで無失点に抑えられていたパドレスのマスグローブ投手(31)から、6番スミス選手(29)が貴重な同点2ランホームランを放ちます。なおもチャンスで打席には大谷選手、値千金の勝ち越しタイムリー、感情を爆発させます。

大谷選手
「ヒットを打つことだけ考えて、自分の打席に集中しようと思って行きました」

さらに続く2番ベッツ選手にもタイムリーが飛び出し、セカンドランナー大谷選手も一気にホームへ帰ってきます。パドレスを突き放します。

8回には松井裕樹投手との対戦。高々と上がった打球がレフト前に落ち、2ベースヒット、塁打数は2つ増え、400塁打に到達しました。ドジャースでは94年ぶりとなります。

9回、ついに悲願の瞬間が…。最後の打者をセカンドフライに打ち取りゲームセット。ドジャースは3年連続、通算22度目、大谷選手はメジャー7年目で初の地区優勝となりました。

そしてメジャーでは初めてのシャンパンファイトへ突入!仲間たちと勝利の美酒を分かち合います。 大谷選手
「(Q.シャンパンファイトは楽しんでいる?)ずっとやりたいなと思ってきたので、きょうできて本当に良かったというか、幸せな気持ちです。きょうも本当に、全員いい仕事をして、いいゲームだったと思うので、まだ残りありますけど、ポストシーズンに向けて、まだまだ頑張っていきたいなと思います」 歓喜に酔いしれる大谷選手、そこにはメジャー1年目・山本由伸投手(26)の姿もありました。 山本投手
「僕は半分ぐらいリハビリだったので、その間もチームメートが勝ちを積み重ねてくれて優勝が決まったので、本当にチームメートに感謝ですね」 シャンパンファイトを終え、大谷選手が向かった先は、愛犬デコピン、妻・真美子さんの元です。デコピンを抱え上げて記念写真。さらに自撮りにもトライしますが、デコピンがカメラの方を向いてくれず四苦八苦。大谷選手のSNSにアップされた写真を見ると、やっぱりデコピンは横顔でした。 真美子さん
「おめでとう」 大谷選手
「帰る?」 真美子さん
「もうちょっと味わった方が」

夢にまで見た地区優勝、家族でしっかり味わいました。

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■「55−55」王手 日本人初のメジャー三冠王も!?

■「55−55」王手 日本人初のメジャー三冠王も!?

歓喜の一夜が明けた日本時間28日も大谷選手のバットは絶好調です。

チャンスで迎えた2回の第2打席、1、2塁間を破るタイムリーで10試合連続ヒットをマークします。

一塁ランナー大谷選手は、盗塁57個目を成功させます。イチローさんの持つメジャーの日本人シーズン最多記録を23年ぶりに更新します。

4回の第3打席では、カーブを捉え、強烈な当たりのライト前ヒット。さらに6回、チャンスで打席が回ってきます。高めのチェンジアップを捉えた打球は、ライトスタンド2階席へ飛び込む54号、これをロッキーズファンがナイスキャッチ。4試合ぶりの一発で“55−55”に王手をかけます。

さらに第5打席もヒットを放ち、この日は4安打4打点。打率を.309にまで伸ばし、1位に5厘差のリーグ2位に浮上、シーズン残り2試合、奇跡は起こるか、日本人初のメジャー三冠王へ突き進みます。

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■大谷、初のポストシーズンの行方は? 古田敦也解説

■大谷、初のポストシーズンの行方は? 古田敦也解説

大谷選手は「55−55」までホームランあと1本となっています。レギュラシーズンは残り2試合です。地区優勝がかかったなかで打席が続いていたわけですが、得点圏打率がここ8試合で13打数12安打19打点という、とんでもない活躍です。 古田敦也さん
「一番は下位打線が調子よくて、ランナーたまっているシチュエーションが多いです。今まで大谷選手の前にランナーがいないことが多かった。結構ランナーがいるので、ホームランばっかりではなくてタイムリーを打たなきゃというのがあったと思います。とはいえ、13打数12安打は打ちすぎです」

そうしたなか、三冠王も見えてきました。成績を見てみると、ホームランと打点は2位と大きく差をつけてリーグトップとなっています。そして打率は、日本時間28日時点で1位はパドレスのアラエス選手が.314で、2位の大谷選手は.309と、5厘差まで迫っています。

直近10試合を見ると、1位のアラエス選手が.220、3位のブレーブスのオズナ選手が.351となっていて、大谷選手は.591と絶好調で猛追しています。

残り2試合となりましたが、可能性はどうなのでしょうか?

古田さん
「可能性はあります。ただ低いです。2試合しかないので、大谷選手はあって10打席8打数として5本ぐらいは打たないと打率上がらないし、アラエス選手が2本ずつぐらい打ったとしたら無理ですね」
「(Q.トップのアラエス選手が打率下がるのが嫌だから試合に出ないということはある?)最終戦はあるかもしれません、もちろんタイトルかかってますから。ないとは言えませんが、多分で出ると思います。すぐポストシーズンありますから、そういう意味でいうとあまりやらないと思います」
「(Q.シーズン最終盤までくるとヒット1本、1厘ぐらいの計算?)そうですね。3打数1安打で横ばいなので、大谷さんの場合は上げようと思ったら5割以上打たないと。打たないと下がっていくので5厘差はでかいんですよ。でも分からない、今まで難しいことを大谷選手は全部果たすから、僕らも雑なこと言えない。可能性は十分あります!」
「(Q.監督がポストシーズンに備えて大谷選手を休ませる可能性は?)これもないと思います。大谷選手は前人未到な数字に向かってやっていると思う。個人記録だけじゃなく、優勝決まりましたけど狙っていると思います」 ポストシーズンも10月から始まります。日本時間28日時点での出場チームになります。

日本時間10月2日からワイルドカードゲームが始まり、大谷選手と山本投手のドジャースは10月6日からの地区シリーズからのスタートとなります。さらに菊池雄星投手のアストロズ、前田健太投手のタイガース、ダルビッシュ有投手と松井裕樹投手のパドレスもポストシーズン進出を決めています。

古田さん
「大谷選手は、9月もヒリヒリした中ですごく成績を残しています。本人も自信もって臨んでいると思います。ただ彼が目指しているのは1番上ですから、ここからはいばらの道。ヒリヒリした試合が続きますから、ワールドシリーズまではとりあえずいって、そこでどんな活躍をするか見てみたいです」
「(Q.どこか優勝すると思う?)僕はダイヤモンドバックスがギリギリで入ってきて、ドジャースと戦ってくれたら面白そうだなと思っています」

(9月29日放送「サンデーLIVE!!」より)

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