ナダル選手は強烈なスピンの効いたストロークとスタミナが持ち味で、テニスの四大大会、男子シングルスで22回の優勝を誇ります。

特にラリーが長くなる赤土のクレーコートで圧倒的な強さを発揮し、全仏オープンでは史上最多の14回の優勝を果たしていて「赤土の王」と呼ばれています。

ナダル選手は10日、自身のSNSに動画を投稿し「私はプロテニスから引退する。想像以上に長く成功したキャリアに、終止符を打つのに適切な時だと思った」などと述べ、現役引退を発表しました。

そして、ことし11月にスペインで行われる国別対抗戦「デビスカップ」の決勝大会が最後の舞台になると明らかにしました。

38歳のナダル選手は、この夏のパリオリンピックにも出場しましたが、近年はけがでコンディションの維持に苦しみ、去年、今シーズンかぎりでの現役引退の意向を表明していました。

おととし引退したロジャー・フェデラーさん、そして同じくことし引退したアンディ・マレーさんに続くナダル選手の引退で、男子テニス界の「ビッグフォー」で現役を続けるのは四大大会で史上最多の24回の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ選手だけになります。

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