世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)がWBO同級1位サム・グッドマン(26、豪州)との防衛戦(24日、東京・有明アリーナ)に向けて4日、練習を公開した。シャドーでは鏡を見ながら念入りに基本フォームをチェック。サンドバッグ打ちと併せて各2ラウンド計12分間汗を流した。7年ぶりの年間3試合だが、最長10ラウンドのスパーリングもこなし万全の状態で挑む。
会見では井上が次のように意気込みを語った。
井上:コンディションも落とさず、維持してここまで来れたので問題ないかと思います。手応えも十分ありますし、スタミナ面もかなりの自信をもって練習ができているので、技術面にしろスタミナ面にしろ、自信の持ったボクシングが出来ると思います。
Q.4年間KOを続けてきましたが、今回はどういう試合を描いていますか
井上:技術的にも、KOにもこだわっていますが、自分の試合は初めて来るお客さんがいると思うので、そういったお客さんにはKOシーンをお見せしたいし、ボクシングファン・ボクシングが詳しい方には細かい駆け引き、技術を見せていきたいと思います。
Q.2024年今回の試合の意味合いは
井上:今回の試合の位置づけは、2025年に新たに海外進出というものを自分の中でも考えているので今回は大事な一戦だと思います。
井上は今年11月にサウジアラビアの最大のエンターテインメントフェスティバル「リヤド・シーズン」と推定1900万ドル(約30億円)のスポンサーシップ契約を締結した。グッドマンとの防衛戦に勝利すれば、来年は海外進出、米国、サウジアラビアでの防衛戦、年末に国内でビッグマッチの構想も膨らむ。
井上:(サウジの大型契約後は)反響もありましたし、日本の軽量級で契約ができるという事に対しても夢を与えたと思います。次の試合はベルトラインにリヤドシーズンというロゴを入れて挑むので自分としても楽しみな一戦です。
Q.来年、海外の試合が多くなっていくと日本での試合が空くかもしれないという意識は
井上:そういう意識も少なからずあるので、今回のイブ決戦はしっかりと会場で目に焼き付けてほしいなと思っています。
Q.10年間世界王者を保持し続けることは大変な事だと思いますが
井上:自分では王座を勝ち続ける事に対して’大変という思いで過ごしてきた事はないのでボクシングが好きで強くなりたくて強い選手と戦いたくてやってきた結果が10年だと思うので、この先も変わらずボクシングが好きであり続ける以上、その気持ちは変わらないと思います。
Q.これから先、どういう所を目指していくか
井上:3年前、5年前でも今自分がここにいるというのは想像できてなかったことなので、ここから1年先・・・2年先は自分でも想像ができてないくらいのものだと思うので、一つ一つ結果を出してクリアしていった先に自分が満足する納得する場所に居れたらいいと思います。
Q.クリスマス・イブ決戦 ファンに向けてメッセージ
井上:寒い日本で試合をするにあたって熱い試合をしたいと思うので、皆さんの期待を超える試合を目指しているので、そこに期待して頂けたらいいなと思います」
■井上尚弥(いのうえ・なおや)
1993年4月10日生まれ 31歳 神奈川県出身
2012年プロ転向後4戦目で日本王座、6戦目で世界王座を獲得
2022年12月世界バンタム級4団体統一王者
2023年12月世界スーパーバンタム級4団体統一王者
通算成績28戦28勝(25KO)無敗
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