12球団の合同トライアウトは2001年から24年間にわたって行われてきましたが、主催するNPBが、ことし8月、トライアウトの結果だけで各球団が選手の獲得を決定することはほとんどなくなっていることから一定の役割を終えたとして、来年以降の開催を見合わせたいとする考えを日本プロ野球選手会に伝えていました。

これについて選手会は5日、今後の方針について大阪市内のホテルで開いた総会で議論しました。

選手会によりますと、この中では過去5年間のトライアウトに参加した選手を対象にしたアンケートが紹介され、そのほとんどが「トライアウトに参加してよかった」といった内容で、5日出席した選手も賛同したということです。

そして来年からは選手会が主催してトライアウトを存続させることを全会一致で決議しました。

存続に向けては球場やスタッフの確保が課題となっていますが、NPBからの協力が得られるとしているほか、これまでNPBが出していた開催費用ついても、選手会が資金を工面するほか協賛企業を募るとしていて、まずは来年の開催に向けて今後、詳細を詰めることにしています。

選手会長を務める広島の會澤翼選手は記者会見で「まだまだ諦められない選手もいれば、一区切りと考える選手もいる。そういう意見をまとめるとトライアウトを存続させなくてはいけない」と述べました。

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