グランドスラム東京は、2025年6月の世界選手権の代表選考に関わる大会で、最終日の8日は、男女合わせて7つの階級で試合が行われました。

このうち男子90キロ級では、パリオリンピックの銀メダリスト、村尾選手がオリンピック後の最初の大会として出場しました。

村尾選手は準決勝で、ことしの世界選手権を制した田嶋剛希選手を延長の末、破って決勝に進みました。

決勝では2023年の世界選手権を制したジョージアの選手と対戦し、延長までもつれましたが、延長開始早々に、「小外刈り」で技ありを奪って優勝しました。

村尾選手は「オリンピックが終わってから、自分と柔道から逃げずに向き合えたことを評価したい。ロスへの再出発をテーマに置いていたので、いい1歩目のスタートを切れたと思う」と話しました。

また、男子100キロを超えるクラスでは、ことし、体重無差別で柔道の日本一を決める「全日本選手権」を制した中野寛太選手が、決勝でアジア選手権で優勝した太田彪雅選手と対戦しました。

中野選手は、延長に入っても積極的に攻めて、「内股」で技ありを奪って優勝しました。

中野選手は「講道館杯では結果を残せなかったのに、それでも代表に選んでもらったので、期待に応えようと思っていた。まずは、世界選手権で結果を出すことがオリンピックにつながると思うので、そこに向けたスタートにはなったと思う」と話していました。

このほか、日本の選手では、
▽男子81キロ級で藤原崇太郎選手
▽女子70キロ級で本田万結選手
▽女子78キロ級で池田紅選手
▽女子78キロを超えるクラスで新井万央選手が
それぞれ優勝しました。

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