19日、日本陸上競技連盟がことし活躍した選手を表彰する式典を都内で開きました。
年間最優秀選手の「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に2年連続で選ばれた女子やり投げの北口選手は、8月のパリオリンピックで女子のフィールド種目として日本選手初のメダルとなる金メダルを獲得したほか、9月には「ダイヤモンドリーグ」の年間の上位選手が出場する最終戦=ファイナルで2連覇を果たしました。
北口「夢の70メートル目指していきたい」
表彰式で北口選手は「去年に続き選ばれてとてもうれしい。結果はうれしいものばかりでもシーズンを通して苦しいことばかりで、周囲の人のおかげでなんとか1年を終えられた。これからも、ただただ、やりを遠くに飛ばしたいという気持ちで、夢の70メートルを目指していきたい」と話していました。
新人賞には男女の800メートルでともに7月に日本記録をマークした高校3年生の落合晃選手と、高校2年生の久保凛選手が選ばれました。
落合選手は日本記録に加えて8月の20歳以下の世界選手権では銅メダルを獲得しました。
久保選手は、サッカー日本代表で活躍する久保建英選手のいとこで、日本記録の更新は19年ぶりでした。
新人賞の落合「4年後のロサンゼルス五輪に出場してメダルを」
新人賞を受賞した落合晃選手は「本当に光栄なことだし、感謝の気持ちしかない。式典には、世界トップクラスの選手たちばかりがいたので、とても緊張したが、いろいろな選手と話せて良かった。ことしは、パリオリンピックへの出場を目指して頑張ってきて、最後は出場には届かなかったが、全国高校総体で日本記録を更新して、やってきたことが間違っていなかったと証明できた」と笑顔で話しました。
そして「来年は、東京で開かれる世界選手権が大きな目標で、800メートルで出場して、入賞やメダルを取れるように頑張りたい。今の一番の目標は、4年後のロサンゼルスオリンピックに出場してメダルをとることなので、これから頑張っていきたい」と意気込みを話していました。
新人賞の久保「より高みを目指す」
新人賞を受賞した久保凛選手は「このようなすばらしい舞台ですばらしい賞をいただき、光栄に思う。舞台でのスピーチは緊張したが、日本記録更新などの今シーズンの出来事をしっかりと話すことができて良かった」と緊張した様子で話しました。
そして「今シーズンはシニアや世界の舞台に出場することができていい経験になったし、とても成長できたシーズンだった。来年は、東京で行われる世界選手権に出場することが目標なので、冬にしっかりと練習を積みたい。そして来年から、より高みを目指して頑張りたい」と意気込みを話していました。
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