春季高校野球石川県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の決勝が6日、金沢市の県立野球場であり、星稜が日本航空石川を3―0で破って優勝を果たした。春季大会を制するのは2年連続23回目。星稜は6月1日から富山市内で開かれる北信越地区大会に出場する。
初回に先制した星稜が主導権を握り、無失策で今春の選抜大会出場校同士の戦いを制した。
勝利を呼び込んだのは、3番の萩原獅士(れお)選手。一回の好機に7球目を左翼線に運び先制点を挙げると、五回の第3打席には左中間への適時二塁打を放って笑顔をみせた。
この打席までには、選抜での苦い経験があった。チームは4強入りしたものの「調整不足だった」と振り返る。その後、「自分で球を持っていける感覚がある」という木製バットに変え、練習を続けてきた。約2カ月後には夏の大会が幕を開ける。「遅い球にも対応できるようにしたい。甲子園の借りは甲子園で返す」
敗れた日本航空石川の先発、背番号10の長井孝誠投手は初回の失点を悔やんだ。3日前の準々決勝で延長11回を完投、前日も救援した。夏の大会を見据えて決勝のマウンドを託したという中村隆監督は「連投で体がきついなか、よくやった」とねぎらった。
閉会式では朝日新聞社から両校に、能登半島地震からの復興への思いを込めて「石川県、負けないぞ!」と刻印された盾とメダルが授与された。(小崎瑶太、砂山風磨)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。