春季富山県高校野球大会は6日、県営富山野球場で決勝があり、富山商が7―0で高岡商を破り、2年連続25回目の優勝を果たした。
富山商は初回、先頭の鶴田尚冴選手が二塁打を放ち、犠打で三塁に。相手バッテリーのミスで先制した。五回には2死一、二塁の好機に森亮太選手が体勢を崩されながらも右前に運んで加点するなど試合を優位に進めた。山本心太郎投手は、高岡商打線を散発3安打に抑えた。
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センターからホーム方向へ強風が吹き、砂ぼこりでたびたびプレーが中断するなか、マウンドの富山商の山本心太郎投手は自分の投球を心がけていた。
179センチの長身からテンポ良く投げ、高岡商の強力打線相手に連打を許さず無四球8奪三振で完封。「100点満点でした」と振り返った。
先発は、1回戦の富山中部戦、2回戦の新川戦に続き今大会3試合目。序盤、鶴田尚冴捕手から、「風の影響で変化球があまり曲がらない」とアドバイスがあった。いつも以上にボールを低めに丁寧に集め、打たせて取ることを心がけた。打者のタイミングをはずすチェンジアップが有効だったという。
前崎秀和監督は「のらりくらりとうまく打ち取っていた」と独特の表現で分析しつつ、「登板した3回では一番良かった」とほめた。6月に富山市内で開かれる北信越地区大会に富山の優勝校として臨む。山本投手は「強豪ばかりなので気持ちで負けないようにしたい」。(前多健吾)
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