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 ドジャース・大谷翔平選手の1週間を振り返ります。ロバーツ監督の「記録が抜かれた時には車が欲しい」というジョークに、大谷選手は「ポルシェのミニカー」でお返ししました。

■ロバーツ監督乱入!「おめでとうを言いに来た」

 日本時間5日、ドジャースの日本出身選手ホームラン記録で大谷選手に並ばれたロバーツ監督は、あるエピソードを明かしました。 ロバーツ監督
「きのう、プレゼントをもらったんだ。日本生まれの選手からね。もらったのはポルシェだ。オフィスに持って来たんだよ。私の机の上に置けるサイズのものをね」

 ロバーツ監督の「記録が抜かれた時には車が欲しい」というジョークに、大谷選手はポルシェのミニカーでお返しします。 

 そして3回裏、ロバーツ監督を抜き去る瞬間が訪れます。大谷選手は6試合ぶりとなる今シーズン第8号を放ちます。記録を塗り替えられたロバーツ監督も満面の笑みでハイタッチ。 

 試合後も話題となったのは、ポルシェのミニカーでした。

大谷選手
「笑ってもらうのは好きだと思うので、今後なにかあれば、またやりたいなと思います」

 すると、「ちょっといいかな」とやって来たのが、ロバーツ監督。取材を受ける大谷選手の元へ乱入しました。

ロバーツ監督
「俺が昨日、ショウヘイからもらったプレゼントを見てほしいんだ、今日の試合でショウヘイは日本出身のドジャース選手のHR記録を更新したわけで、おめでとうを言いに来たよ。コングラチュレーション」 大谷選手
「サンキュー」 ロバーツ監督
「それとプレゼントもありがとう。このイカした車は私の机にピッタリだ。サンキューショウヘイ」 大谷選手
「(Q.本物の自動車は買う?)ワールドシリーズ勝てたら考えます」

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■大谷打撃9冠!驚きを隠せないロバーツ監督

■大谷打撃9冠!驚きを隠せないロバーツ監督

 6日のブレーブス戦は、観客5万人の前でショウタイム!

 1回裏、2試合連発となる今シーズン第9号ホームランを放ち、こぶしを突き上げ吠える大谷選手。ナ・リーグトップのオズナ(ブレーブス)に並びます。

 続く3回裏の第2打席では、外角のストレートをレフトへ運びます。大谷シフトの逆を突き、2打席連続ヒット。

 第3打席は、巧みなバットコントロールでセンター前へ落とします。

 7回表、ブレーブスの攻撃で大谷選手にホームラン数で並ばれたオズナが、ナ・リーグ一番乗りとなる第10号ホームランを放ちます。

 HRランキングで再びリードされ、負けてはいられない大谷選手。8回裏、第4打席の初球でした。映画のワンシーンのようなひと振りで、再びリーグトップのオズナに並ぶ第10号ホームランを放ちました。

 飛距離は、今シーズン自己最長となるおよそ141メートル。大谷選手は、特大アーチに笑顔を見せました。

 大谷選手は4打数4安打2本塁打の活躍を見せ、ホームランや打率などナショナルリーグの打撃9冠となりました。
 
 ロバーツ監督も「あんな打球をあそこまで飛ばせる人間は他にはいません。しかもレフトからライト方向へ吹いていた逆風をものともしなかった。ショウヘイは我々がいまだかつて見たことがないことをやり続けている」と話し、驚きを隠せません。

 1本目のホームランについて、大谷選手は次のように振り返ります。

大谷選手
「デーゲーム特有の風というか、そういうのもあったと思うので、打感的にはどうかな、入るか入らないかくらいだと思いますけど。2本目はもう完璧でしたね。比較的真ん中らへんの球を、いいタイミングで振れていたかなと思います。いい動きで入れているのもそうですし、あそこにホームランが打てるという自信があれば、もっと他の球種に対してのアプローチも自信を持って行けるんじゃないかと、いいサインかなと」

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■「君もショートでプレーできる?」現地メディア

■「君もショートでプレーできる?」現地メディア

 打撃好調の大谷選手は7日、通算8度目・ドジャース移籍後初となる週間MVPを獲得しました。 

 これを受けて、試合前には月間MVPを受賞したチームメートのベッツ選手と共に現地のテレビ番組に出演しました。 

 今シーズン、ベッツ選手はショートにコンバートされ、活躍しているということで、大谷選手に次のような質問がありました。

大谷選手
「(Q.1週間なら君もショートでプレーできる)絶対に無理です」 ベッツ選手
「いやいや、ショウヘイは何でもできる。絶対できると思う」 大谷選手
「(Q.ピッチングが恋しくないか?)恋しさもありながらも、ピッチングの日はすごく緊張するので、その緊張感が恋しいというのと、もう少しバッターに集中してみたいなというのも多少あります」

 マーリンズ戦でも、衝撃の一打が飛び出します。3試合連続アーチの11号で両リーグ単独トップに立ちました。ベッツ選手は、拝むようなポーズで称えます。ドジャースの全得点はホームランで、5連勝です。

 8日のマーリンズ戦では、大谷選手自身初の4試合連発に期待がかかるも、ノーヒットに終わりました。

 先発した山本由伸投手は、今シーズン4勝目を手にしました。

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■さすがの対応力!大谷 松井との日本人対決

■さすがの対応力!大谷 松井との日本人対決

 11日の相手は、同じナ・リーグ西地区の2位パドレス。2試合連続でヒットが出ていない大谷選手ですが、相性のいいキング投手との対戦となりました。

 1回表、1ボール2ストライクと追い込まれた4球目。外に小さく変化するシンカーに空振り三振。
 
 続く第2打席、前の打席で三振を奪われたシンカーにしっかり対応します。打球はレフト前に落ち、3試合ぶりのヒットとなりました。
 
 第3打席はファーストゴロ。塁上で手術した右腕がぶつかり、ヒヤリとする場面も。ぶつかった相手を気遣う大谷選手。大事には至らず、何よりです。

 8回表ランナー1塁の場面で、パドレス・松井裕樹投手との日本人対決となりました。大谷選手は外寄りのスライダーを捉え、左中間を破るツーベースヒットを放ち、今シーズン17度目のマルチヒットとなりました。

 一方、松井投手は3番フリーマン選手にレフトへの犠牲フライを許し、同点となり、3試合連続失点を喫しました。なおもピンチが続きますが、松井投手はダブルプレーで打ち取り、最少失点で切り抜けました。

 試合は同点のまま迎えた9回裏、ドジャースは1アウト・ランナー2塁のピンチで、パドレスのアラエスにサヨナラタイムリーを許しました。ドジャースの連勝は7でストップです。

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■古田解説「強打者の指標」驚異!大谷のOPS

■古田解説「強打者の指標」驚異!大谷のOPS

 大谷選手の好調さを示すOPS(On-base Plus Slugging)という言葉を古田敦也さんが解説。  古田さん
「OPSは「強打者の指標」と言えます。打率・打点・ホームランに加えて、本当にチームに貢献しているのはOPSじゃないかということで、最近は注目されてる数字です。OPSは出塁率と長打率を足した数字で、高ければ高いほど良いバッターという言い方がされています」

「『BASEBALL-REFERENCE』によると、2023年シーズンのMLB平均は.734でした。我々はこの下の数字だけ読んで700とか800とか言っています。こういう言い方をすれば、皆さんも通になります」

「トップクラスで、OPS.900に行ったらすごいなという感じです。OPS1.000を越えたら、本当にMVPクラスのすごい数字です。今年の大谷選手は、打率も打点も良い成績です。2021年のOPSは.964、2022年は.875でした。2023年はなんと1.066。今シーズンは1.100を超えます(OPS1.106、メジャー1位、日本時間11日時点)。これが分かるようになると、本当に通です」  過去3シーズンでOPS1.000を超えた選手と比較します。2021年はハーパー(フィリーズ)とゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)の2人。2022年も、ジャッジ(ヤンキース)とアルバレス(アストロズ)の2人のみでした。  そして、2023年は大谷選手を含めて、コリー・シーガー(レンジャーズ)とアクーニャJr(ブレーブス)の3人しかいません。OPS1.000を記録したのは、この7人しかいません。 古田さん
「そのなかでも、OPS1.100を超えているのは、大谷選手たった一人です。歴史に残るぐらいの数字を残していますので、このまま行ったらまたMVP間違いなしと思います」「みなさんに覚えておいてもらいたいのは、(OPS)1000って聞いたらもっと驚いてください。『1000!?』って言えたら通です」

(5月12日放送「サンデーLIVE!!」より)

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