■東京2025世界陸上 大会公式ロゴデザイン発表(13日、東京・国立競技場)

東京2025世界陸上財団は13日、2025年に東京(メインスタジアム:国立競技場)で開催される「東京2025世界陸上」の大会公式ロゴデザインを発表した。

発表されたロゴは世界陸連のマークと同じ扇形に、トラックレーンと同じ8本(一部9本)のストライプや日の丸がデザインされたもの。ロゴをデザインした中川亮さんは「東京の都市コードであるTYOの3文字をモチーフに、陸上競技の持つより速く、より高く、より遠くへ、さらに遠くへというイメージをデザインとして表現しました」。

赤・ゴールド・黒の3色を使用した理由について「多様性を一つテーマにしていて、色んな色を混ぜていくと最終的には黒になるんですね。(ゴールド)は一番良いメダルの色で高みを目指す、ゴールを目指して頑張っているアスリートたちへの尊敬。赤は情熱の色、日の丸の赤という意味合いで使っています」と説明。3時間ほどで完成させたといい、「世界中のアスリートや人たちが東京に集い、東京の人たち、東京という街とつながりより素晴らしい大会になることを祈りとして込めた。大きなスポーツイベントのデザインに関わりたいという思いでずっとやってきたので夢が叶った」と喜んだ。

会見に出席した小池百合子東京都知事は「(世界陸上で)東京の様々な魅力を発信していきたいですし、国際的なプレゼンスを高めるチャンス」。「ロゴを通じて都民の皆さんや、国民の皆さんと大会への気運を高まっていくことに期待し、その盛り上がりが大会のレガシーを一層大きなものにしてくれて、私たちの未来を輝かせてくれることを期待しています」と話した。

世界陸上ブダペスト女子やり投の金メダリスト・北口榛花(25、JAL)は「日本と陸上を象徴できるような素晴らしいロゴ。世界中のアスリートが切磋琢磨してこの場を目指してくると思うので自分もしっかり準備できたら」。男子走幅跳で、東京五輪6位入賞の橋岡優輝(25、富士通)も、「伝統的であり品のあるデザイン。僕自身今から緊張していますし頑張らないとな」と、来る1年後の世界陸上へ意気込んだ。

大会ロゴは昨年11月から公募が始まり、1月15日までに368点のデザインが寄せられた。選定は木村雅彦委員長のほか、2003年の世界陸上パリで男子200m銅メダリストの末續慎吾さん(43)、世界陸上に4回出場(15北京、13モスクワ、11テグ、09ベルリン)した福島千里さん(35)、公募で選出された2人などにより行われた。

世界陸上が東京で開催されるのは1991年以来、34年ぶり2回目。また、日本での開催は2007年の大阪大会に続き18年ぶり3回目で、世界陸上を3回開催する国は日本が初めてとなる。大会は2025年9月13日から21日まで9日間にわたって行われ、約210の国と地域が参加し、49種目が実施される予定。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。