円安続行で訪日外国人消費が過去最高に 2026年5月単月で1兆円突破

円安の追い風を受け、訪日外国人の消費額が2026年5月に単月で初めて1兆円を突破した。観光庁が発表した月次データによると、5月の訪日外国人旅行者数は345万人で、前年同月比28%増となった。

東京の繁華街

消費動向の詳細

一人当たりの旅行支出は平均29万円と推定され、うち宿泊費が8万円、飲食費が6万円、ショッピングが10万円となっている。韓国からの訪日客が最多の95万人を記録し、次いで中国からの82万人、台湾からの48万人が続いた。

地域別では、東京が全体の32%を占める最も人気の目的地となり、大阪・京都エリアが21%、北海道が12%、沖縄が8%となっている。地方都市への訪問も増加傾向にあり、金沢、高山、白川郷などの伝統的な観光地が特に人気を集めている。

経済効果と課題

訪日外国人の消費拡大は、宿泊業、小売業、飲食業に大きな恩恵をもたらしている。百貨店各社の免税売上高は前年比40%以上増加しており、高級ブランド品や化粧品、電気製品が特に好調だ。

一方で、観光地での混雑や「観光公害」が問題となっている。京都の祇園地区や鎌倉の大仏周辺では、地元住民との摩擦が報告されている。政府は分散型観光の推進を図り、地方の魅力的な観光資源の発掘に力を入れている。

円安トレンドが続く中、2026年通年の訪日外国人消費は12兆円規模に達する見通し。観光庁はインバウンド需要の持続的な拡大に向けた施策を強化している。

ソース:日経新聞
画像:Unsplash

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