ミニストップの新型店では、小松菜やニンジンといった農産品の品ぞろえを広げた(18日、東京都千代田区)

イオン傘下のコンビニエンスストア、ミニストップは、スーパーとコンビニエンスストア、ファストフード店を融合した新型店を東京都千代田区に20日、開業する。肉や野菜といった生鮮品を約120品そろえたほか、冷凍野菜や麺類などの冷凍食品も既存店比3倍の300品に拡充した。ランチ需要だけでなく、食卓向けの需要もつかみ、店舗売上高の底上げにつなげる。

既存店を改装し、新型の旗艦店1号店と位置づけるミニストップ神田錦町1丁目店(東京・千代田)を、18日に報道陣に公開した。店舗面積は約260平方メートルで、既存店より約4割広い。商品数は約3500品と、従来から約2割増やした。

イオンの調達網を活用し、生鮮品や冷凍食品の品ぞろえを広げた。生鮮品は約120品で、「国産豚肉小間切れ」(100グラムあたり290円)や小松菜(149円)など、農産品から畜産品まで幅広く販売する。冷凍食品はブロッコリーといった野菜やチャーハン、唐揚げなどをそろえた。

イオンのプライベートブランド商品「トップバリュ」は、既存店比5割増の約1000品を取り扱う。値ごろ感のある価格で、節約志向の高まりに対応する。

ファストフードを注文できる専用端末を設置した(18日、東京都千代田区)

店内調理のファストフード品も刷新した。従来は、ポテトやソフトクリームなどにとどまっていたが、主食としての購入を想定したホットドッグ(214円)や、トルティーヤ「サラダラップ(BLT)」(421円)も新たに販売する。ホットドッグに使うパンは、独自に配合した強力粉を使用し、国内工場で生産することで、もっちりとした食感に仕上げた。

18日の説明会に登壇した藤本明裕社長は「次世代のコンビニエンス(利便性)を追求した。暮らしの商品をお手ごろな価格で提供したい」と述べた。1号店で追加した商材や機能は、今後、既存店や新店にも導入する方針だ。

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