5月1日の草津温泉の湯畑周辺(群馬県草津町)

群馬県はゴールデンウイーク(GW)中の県内の主な温泉地の宿泊客数の調査結果を発表した。温泉地9カ所の1日平均は1万8167人と、前年のGW中に比べ16%増えた。新型コロナウイルスの5類移行後で初のGWだったがコロナ禍前の水準には戻ってない。

4月27日から5月6日の10日間(2023年は9日間)の宿泊客数は計18万1668人。客室稼働率は77%と前年比4ポイント上昇した。1日平均で44%増の4578人と大きく伸びた水上温泉郷(みなかみ町)がけん引した。収容人数を制限する旅館が24年はなくなったことが要因とみられる。

老神温泉(沼田市)は3%増の520人、伊香保温泉は1%増の3370人だった。ただ、全国に知られる草津温泉(草津町)は6%減の6854人だった。

コロナ禍前の19年比では1日平均の宿泊客数が4割減、客室稼働率は12ポイント低かった。県観光魅力創出課の担当者は「コロナで閉館した旅館もあるが、(客室改装など)高付加価値化に取り組む旅館が増え予約枠が減った影響もある」とする。

主要観光施設33カ所のGW中の集客数は1日平均10万9321人と前年を3%下回った。10日間では109万3214人だった。同課は花の名所で開花が前倒しになったことや、ガソリン代高騰など物価高の影響もあるとみる。

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