日本鉄鋼連盟(東京・中央)は22日、4月の国内粗鋼生産量が前年同月比2.5%減の705万5000トンだったと発表した。減少は2カ月連続。ダイハツ工業の認証不正による出荷停止が響いた。
高炉でつくる「転炉鋼」は2.9%減の511万9000トンだった。鉄鋼流通関係者は「認証不正の発覚は2023年12月で、すでに生産再開している自動車工場もある。だが高炉での粗鋼生産はすぐにブレーキをかけられないため遅れて影響がでている」と述べた。
電炉でつくる「電炉鋼」は1.4%減の193万5000トンだった。電炉鋼は6カ月ぶりの減少となった。電炉鋼は主に建材に使われている。資材コストや人件費の上昇により建材向け鋼材が低迷している。
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