ヤマダホールディングス(HD)は15日、2024年3月期の連結純利益が前の期比25%減の240億円になったと発表した。従来予想から79億円引き下げた。従来は微増の予想だったが、一転して最終減益を見込む。能登半島地震で店舗や商品が損傷して特別損失を計上したほか、新型コロナウイルス禍による巣ごもり需要の反動減が想定以上に大きかった。

売上高は微減の1兆5920億円と従来予想を940億円下回った。理美容家電やテレビなどで高単価の上位モデルの販売は伸びたが、暖冬でエアコンが苦戦するなど家電が全般的に振るわなかった。「物価高に起因する家電の買い控え」(ヤマダHD)も響いた。営業利益は6%減の414億円と、従来予想を91億円下回った。

未定としていた24年3月期の年間配当は前の期から1円増やし、1株13円とする。普通配当12円に加え、創業50周年の記念配当1円を実施する。

併せて、25年3月期を最終年度とする中期経営計画の見直しを検討していると発表した。ヤマダHDは25年3月期に売上高2兆円、純利益680億円の目標を掲げる。足元の業績や円安や物価高騰などの事業環境を踏まえたもので、5月7日の24年3月期決算発表に合わせて修正値を開示する予定だ。

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