NECは30日、人工知能(AI)に特化した戦略コンサルタントを100人配置したと明らかにした。元々製品やサービスの開発などを担うデータサイエンティストを配置転換し、顧客の経営課題に対応できるようにした。構想段階でAIを活用する需要が高まっていることに対応する。
東京都港区の本社で開いたデジタルトランスフォーメーション(DX)事業の説明会で明らかにした。森田隆之社長兼最高経営責任者(CEO)は「AIが業務に適用する激変の時代。リードするために、とがった人材を育てていく必要がある」と話した。
一般的にシステム開発などの工程でデータサイエンティストなどのAI人材を活用することは多いが、コンサルティングでAI人材を配置することは珍しいという。
NECは戦略コンサル人材を強化している。社内研修や外部人材の登用により、2025年度に24年度比300人増の1000人にする計画だ。このうち200人はAI人材にする。
同日にはDX事業の新ブランド「BluStellar(ブルーステラ)」も発表した。コンサルからシステムの実装、運用までまとめて手掛けるビジネスモデルで、全ての工程でAIを活用する。
元々NECは顧客ごとにシステムを開発する従来型のIT(情報技術)システム開発が強かったが、DXの機運が高まる中、経営レベルでもAIなどITの知識やノウハウが必要になっていることに対応する。
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