斎藤健経済産業相は4日、自動車の型式指定を巡る認証不正問題でトヨタ自動車などが一部車種の生産や出荷を停止したことについて「（部品などの供給を行う）サプライヤーなどへの影響を速やかに調査する」と述べた。調査結果に応じて必要な対策を検討する。閣議後記者会見で語った。「ユーザーの信頼を損ない、制度の根幹を揺るがす行為だ」と批判した。
経済同友会の新浪剛史代表幹事も4日の記者会見で「由々しき事態。『またか』と消費者と社会の信頼を失う行為」と批判した。
自動車各社は認証不正があった車種の安全性を主張し、トヨタの豊田章男会長は「制度自体をどうするのかという議論になるとよい」などと発言している。新浪氏は「本当の安全とは何なのかも見ないといけないタイミングに来ているのかもしれない。国土交通省は基準を精査していると思うが、（自動車各社とは）少し乖離（かいり）があるかもしれない」と述べた。【道永竜命】
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