群馬県産業支援機構の県東部の支店「おおたブランチ」開設にあたり、テープカットを行う関係者ら(16日、群馬県太田市)

公益財団法人の群馬県産業支援機構は16日、同県太田市に企業の経営相談などを受け付ける支店「おおたブランチ」を開設した。同機構が県内に支店を設けるのは初めて。SUBARU(スバル)を中核とした製造業が集積する同市に拠点を設け、県東部に位置する中小製造業の経営相談を強化する狙い。

東武鉄道太田駅から徒歩約10分の「ものづくりイノベーションセンター」の2階に設けた。群馬県よろず支援拠点のコーディネーターなどが日替わりで常駐し、企業の経営相談に対応する。これまで「東毛産業技術センター」(同市)内で週2回運用していたサテライト拠点は新支店に統合する。

群馬県よろず支援拠点に寄せられた2023年度の相談件数は約1万4000件あった。ただ、太田市や桐生市をはじめとする県東部にある企業からの相談はそのうち4分の1程度と、所在する企業数の割に低水準となっていた。

16日に開かれたオープン式典で同機構の大久保聡理事長は「相談するのに前橋まで行くのは遠いとの声もあり、太田に常設拠点を設けたいと考えていた。中小の製造業企業に対する支援を増やしたい」と話した。

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