三菱地所が仙台市に整備する物流施設のイメージ=同社提供

三菱地所は特定の条件下で運転手が不要になる自動運転の「レベル4」トラックなど次世代モビリティーの受け入れに対応した物流施設を仙台市内に整備する。人手不足の懸念が増す物流業界の「2024年問題」の顕在化を前に、関東圏との効率的な輸送網の構築をめざす。

三菱地所と仙台市などが覚書を結んだ。仙台南部道路の長町インターチェンジに直結する物流施設を整備する。敷地面積は約11万平方メートル、延べ床面積は約27万3千平方メートルと想定。30年代前半に開業する予定だ。

三菱地所の中島篤社長は「東北エリアの物流拠点として関東方面との連携という観点で素晴らしい立地だ」と話す。

働き方改革関連法における時間外労働の上限規制が24年からトラック運転手にも適用され、仙台周辺は関東圏との輸送中継拠点としての期待も高まっている。首都圏などから荷物を運んできた自動運転トラックが高速道路から直接乗り入れることも可能という。

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