耕作放棄地を耕す前に草刈り作業をした(枕崎市)

薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)とソラシドエア(宮崎市)は、鹿児島県枕崎市の耕作放棄地でサツマイモを栽培し、オリジナル焼酎を造って特産品として販売する事業に乗り出すと発表した。枕崎市の知名度向上や関係人口の増加につなげる。

9日、2社と枕崎市、一般社団法人地域商社推進機構(枕崎市)が地域活性化に向けた包括連携協定を結び、あわせて芋畑をつくる準備として4者の社員などが耕作放棄地で草刈りを実施した。

(左から)ソラシドエアの高橋宏輔社長、薩摩酒造の本坊愛一郎社長、地域商社推進機構の下竹重則代表理事、枕崎市の前田祝成市長(9日)

今後は9月に焼酎造りのワークショップを始める予定。2025年4月にサツマイモを植え付け、同8月に収穫して9月から焼酎造りに入る。販売は26年春を予定している。

枕崎市では茶と並んでサツマイモの栽培が盛んだが、高齢化で離農者が目立ち耕作放棄地も増えている。耕作放棄地を活用して芋焼酎を製造販売し、地域の特産品をアピールするとともに、農作業や焼酎製造などで枕崎市を訪問する関係人口を増やし地域活性化につなげるきっかけにしたい考えだ。

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