発泡プラスチック加工のソフトプレン工業（浜松市）は個人の体形データからオーダーメードで設計するベッド用マットレスを開発した。睡眠時に体にかかる圧力を分散し寝心地を改善するという。理化学研究所や静岡県工業技術研究所の協力によるシミュレーション技術を用いスマートフォンなどで簡単に計測・注文できる。
マットレス「リライム」の販売予定価格はシングルが39万9000円、セミダブルが42万8000円。クラウドファンディングサイト「Makuake（マクアケ）」で7月1日まで先行して割引価格で販売。その後はグループのインターネット通販会社、フィスランド（浜松市）のサイトで受注・生産する。
体形や体重により睡眠時に体への圧力のかかり方が異なることに着目して開発した。ウレタンは低反発と高反発の2層構造で、加工や重ね方を一人一人変えてバランスよく圧力を分散し体への負荷を抑える。
理研や県工業技術研の生体力学シミュレーション技術を応用。ウレタンの弾性と体形のデータから腰や尻など体の部位ごとのウレタンの予測変形量を割り出し、最適な積層比を効率的に算出する。
米アップル「iPhone」などの画像を体形の3次元データに転換して設計に生かす。ソフトプレン本社や東京・銀座の提携施設でレーザースキャンによる高精度の計測にも応じる。製造方法は特許を取得。受注から配送まで1カ月半ほどかかる。5年後に年間5億円の販売を見込む。
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