フレームは茶系色と白色の2種類がある

曲木(まげき)加工の技術を生かした家具メーカー、秋田木工(秋田県湯沢市)は秋田新幹線の座席の生地を使ったスツールの販売を始めた。料理動画サービスを手掛けるエブリー(東京・港)が運営する「TIMELINEクラウドファンディング」などで扱う。

生地はコメどころをイメージした黄金色。フレームの主材にするブナ材を白色と茶系色で塗装した。幅40センチ、奥行き36センチ、高さ44センチで、重さは2.3キログラム。座面は広めで、持ち運んだり重ねたりできる。1脚の価格は3万600円。

座面は広めで腰掛けやすい

スツールは戦後のインテリアデザインの先駆者の一人、剣持勇氏がデザインしたもので、1950年代後半から製作してきた。2017年のJR秋田駅改修時に、秋田木工が駅構内に新設したラウンジに秋田新幹線の座席生地を張ったイスを納入。これをきっかけに生地の使用許可を得た。

曲木は圧力を受け変形すると元に戻らない木材の性質を生かした加工法。高温の蒸気で長時間蒸して水分を含ませた木材を鉄型に合わせて曲げる。乾燥して硬くなる前に仕上げる必要があり、作業にかけられる時間はわずか5分ほどという。

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