セントラル硝子はグローバルで電解液の供給体制を整える(写真はチェコ工場)

セントラル硝子は21日、電気自動車(EV)などに使う電池材料である電解液を北米で製造すると発表した。米テネシー州で韓国メーカーに製造を委託する。北米でのEV供給網(サプライチェーン)の構築を促す米インフレ抑制法(IRA)を受け、需要が増えるとみて生産体制を整える。

セントラル硝子が添加物などを工夫し品質を高めたリチウムイオン電池向けの電解液を、韓国の電解液メーカーであるダクサン・エレクテラが製造する。最大で年間6万トンの生産を委託し、25年から販売を始める。単独で製造するより、投資負担を抑えつつ、迅速に生産体制を構築できるとみて生産を委託することにした。

セントラル硝子は日本、韓国、中国、チェコに電解液の製造拠点を持ち、原料である電解質は中国で製造している。30年までに電解液の販売量を現在の3倍に相当する10万トンに拡大する方針だ。電解液の原料である電解質も北米で調達できるように検討を進めている。

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