農林中央金庫をめぐっては、アメリカ国債など外国債券の運用の失敗で来年3月期の最終赤字が1兆5000億円規模に拡大する可能性があることが明らかになっています。

21日、都内で開かれた総代会は非公開で行われ、奥理事長ら役員が出資者であるJAなどに対し、巨額の損失が出る見込みとなったことを陳謝した上で、財務基盤の強化として検討している1兆2000億円規模の資本増強について協力を改めて要請したということです。

その上で、今回の問題を受けて奥理事長の役員報酬を今年度3割程度減らすことを決めました。

一方、奥理事長の再任を含む役員7人の人事案が承認されました。

農林中金はリーマンショックによって巨額の赤字を計上し、資本増強を行った際には当時の理事長は引責辞任しています。

農林中金は今回の経営責任について「まずは財務の改善を図るべく責任を果たしていく」としています。

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