アプリ開発のフラー(新潟市)は21日、電通グループと資本業務提携を結んだと発表した。電通グループがフラー株式の20%超を取得する。取得額は非公開。フラーは電2021年から業務提携し、アプリを使った顧客サービスのデジタルトランスフォーメーション(DX)化を支援してきた。提携を深めて互いの強みを生かし、事業拡大につなげる。
電通グループは、アプリ開発のヤプリに次ぐフラーの株主となる。電通グループとの資本業務提携に加え、電通デジタル(東京・港)との業務提携契約も締結した。
フラーはデータ分析からデザイン設計、開発、運用まで顧客の要望に合わせたオーダーメードのアプリ開発などを手がける。電通が強みとするデータを活用したマーケティング戦略も生かし、付加価値の高い新たなサービスを顧客に共同提案していく。将来的にはサービスの共同開発も視野に入れる。
フラーは11年創業。23年7月に東証グロース市場への上場を予定していたが「情報管理で確認すべき事項が発生した」として上場中止を発表した。同社は引き続き「上場を目指す」としている。
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