不動産会社のMIRARTHホールディングス(ミラースHD、旧タカラレーベン)などが参加するマンション建替組合は25日、小田原駅(神奈川県小田原市)前に建てた分譲マンションを報道陣に公開した。小田原市内で最高層となる17階建ての物件で、既に完売済み。価格1億7000万円の部屋もあり、40代以上の中高年層の購入が多い。
マンション名は「レーベン小田原 THE TOWER(ザ・タワー)」。小田原駅西口から徒歩1分で、総戸数は190戸を数える。中心価格は1戸あたり4200万円台。6月末に引き渡し、7月から順次入居を始める。駅からマンションの入り口までをひさしでつなげ、雨にぬれにくくするなど利便性を高めた。
小田原市内で1億円を超える部屋を用意したマンションは珍しく、2022年5月の販売開始から3カ月で完売するなど注目されていた。入居者全体の4割弱が地元の人で、3割弱を都内の購入者が占めた。将来の生活拠点として先行投資した層もいるという。
マンションの開発地にはもともと商業施設や住宅の入るビルが建っていた。旧施設が老朽化し、耐震性に問題を抱えていたことから建て替え事業が進められてきた。ミラースHDは18年5月から事業協力し、24年6月に竣工させた。
マンションの建設には20年の制度改正で敷地売却がしやすくなった「マンション建て替え円滑化法」と、国や自治体が補助金を出す「優良建築物等整備事業」を用いた。
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