ホタテの殻むき作業や冷凍設備などを視察した(26日、北海道函館市)

メキシコのバハカリフォルニア州水産養殖業庁や現地の水産加工会社の関係者らが26日、北海道函館市で水産加工を手がけるきゅういち(同市)を訪れ、ホタテ加工を視察した。同州では北海道産のホタテを加工してメキシコ国内や米国に販売する実証に取り組んでおり、本格的な事業化に向けノウハウを学んだ。

殻むき作業や冷凍処理の機械などを見学した。水産養殖業庁のアルマ・ロサ・ガルシア・フアレス長官は「実際に見て知識を得られた。水産加工会社が現地で取り組む際に技術や考え方を伝えられるようになり、有意義だった」と話した。東京で水産庁や日本貿易振興機構(ジェトロ)なども訪問した。

北海道は国内有数のホタテ産地だが中国向けの輸出が多く、日本産水産物禁輸の影響を大きく受けた。販路拡大や輸出先の分散が必要となっており、ジェトロはメキシコやベトナムでの加工に向けた支援を進めている。

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